金曜日の夜。
秋刀魚の季節が近付いた。
酒を飲んでいる。
友人と、駅前の個室居酒屋である。
ハイボール。
あん肝ポン酢。
それらを口に入れながら、秋刀魚刺しを待つ。
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秋刀魚刺し。
今年は秋刀魚が不漁らしいが、居酒屋に行けば食べられる。
大好物である。焼きではなく刺身は、家ではなかなか楽しめない味覚である。
軽く、生姜を溶いた醤油で。
じわりと、秋刀魚の脂が口の中で広がる。
夏の終わりを感じると同時に、秋の始まりを感じる瞬間である。
この時期にはじめて食べる秋刀魚には、季節の狭間の気配が漂う。
一年は早いとか、そういったことに想いを馳せるような味。
今更思うけど日本酒飲めば良かった。
ハイボールと秋刀魚、決して合わないわけじゃないけど。