一旦仕切り直すんですね……もうさっさと武蔵編終わってくれないかなあと思ってるのは僕だけでしょうか

- 作者: 板垣恵介
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2017/09/07
- メディア: コミック
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〜今週のあらすじ〜
武蔵に「アンタ 現世にいるべきじゃない」と言い放つ刃牙。武蔵は現代が斬り登る場ではないと理解しつつ、蘇ってから数多を斬っていた。登れなくとも斬る。武蔵は他を知らない。
今かかってこいと言う武蔵の奇襲を皮一枚で見切り躱す刃牙。薄く斬られた腹部を見せ、疲れ切った状態ではもはや宮本武蔵じゃないと挑発。
「童すら斬れないのが今のアンタだ」
「時には少年にも言われ放題 それもまた一興か」
その瞬間に割いた縦一閃は、刃牙のシャツだけを縦に斬り裂いていた。これには刃牙も反応できておらず、冷や汗が滲む。
徳川翁が割って入り、今日のところはここまで。警官を引き連れて帰る武蔵は、立派に「斬り登って」いた。
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刃牙くん勝てる気配が皆無なんですが。
彼のいう疲れ切った武蔵がちょっと気を入れて斬るだけで、刃牙は一歩も動けずただTシャツを斬られる。
ということで、仮にここでやるぜ!という話になっていたら今頃刃牙くんは縦に真っ二つになってて終了だったと思うんだけど。
さらに警察が武蔵を警護するかのように後ろをゾロゾロと着いて行く様子にも意味不明感。
あなた達同僚を散々斬られているし、内海さんも「花山が勝てないけど義理を立てて闘ってくれた」だけで気持ちの整理が終わってるのはさすがに……。
で、刃牙くんの心情もよく分からない。
命を取らなくてもこの時代では決着なんだ、と言って花山さんの命をなんとか繋いだけど、武蔵に関しては命を取る気の刃牙くん。
武蔵には武蔵の時代の流儀で闘ってあげる、みたいなことなんですかね。個人的には命を取らないから現世に生きる格闘士としてのなんやかんやになるんじゃないかなあとは思うんだけど……。
刃牙道になってモブが殆どとはいえ、結構な命が失われました。
それによって逆説的に命のやり取りの重さとか、なにかメッセージ性が出るのかと思ったらそんなことはない。ただ武蔵に斬られて死ぬだけ。
この人ストーリーのゴールを決めた状態で描かないと破綻するタイプなのかもしれない。
「範馬勇次郎を倒す」というゴールがあったからなんとか繋ぎとめられていた整合性が、いよいよ完全になくなっているように思う。