今年初めに買ったこちらの本。
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/11/28
- メディア: 文庫
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生物の中で、他の種を家畜化するのは人間だけです。犬猫にしても、牛や馬も、明らかに異質な種で、言葉も通じなければ、交配することもありません。にもかかわらず、何十万年も前、人間は狼の中のちょっと毛色の変わったヤツらと「一緒にマンモス狩らない?」ってコミュニケーションしてるんです(笑)。「オレらはこっちに行くから、お前はあっちから回ってワンワン吠えてくれねーか?」みたいな。
この感覚が大好きなんですよ。
立場として下ではなく、同等の仲間として扱う感覚。
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猫ちゃんとかかなり強めに飼いたいんだけど、可愛がるのは可愛がるけどどこかで同等に生きていたいという想いもある。
なんで猫が好きかっつーとその自立性というか、「オレはオレ」という性質や、そのくせ利用するときはしっかり人を利用してくる感じ。人に媚びてくる感じよりもずっと仲良く出来そうである。
人間社会でも、地位や年齢によってある程度の上下の付き合い方をするのは自然なことだし、構わない。
ただたまにいる「人間として上下を区別する人」というのがすごく嫌な気分になる。こういう人に関しては「てめえが人間として底辺に近ぇよ」と思ってしまうのだが、その感情を持ってしまってはその嫌いな人と同じになっちゃうからなあ……。
神様とかすら何処かでそういう観点で捉えている部分があって、もちろん神社に行って参拝する時には敬意を持って手を叩きます。
だけど「目には見えないけど同じ世界を生きる者」として考えているから、なんとなく親しみがある。
あんまり区切りたくないんだよね。しかもそれをマイナスの感情で。
動物だって同じ世界を生きてる同士だし、もっと言えば人間だってその動物の一種でしかないからなあ。