心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

週間・刃牙道批評 第137話「救助(すく)う」

もはや今週に関しては内容があまりにも酷すぎて感想ですらなくなります。

今回の話はそれを書くことすらテンション下がる出来だったと思うんですが、ざっくり言うとヒラリー・クリントンがモデルと思われるヒナリー氏が勇次郎に会いにいく。
会いにいくと勇次郎はパンツ一丁で何故かイチモツがギンギンになっており、それがパンツからはみ出ている。
それをヒナリーが指を指しながら恐れおののく。
宣誓したいと言うヒナリーに「勝手に宣誓したら犯す」と脅迫する勇次郎。
鼻血を出しながら勇次郎にオスを感じたヒナリーがウキウキで退散する。

以上です。
なんなんだこれは。
せっかく14巻が出たと思ったら最新話がこれかよ。

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勇次郎は一体何をしているのか

少し冷静に考えてみましょう。
ストライダムがヒナリーを連れてヘリで勇次郎の元へ連れていく。
さすがに勇次郎にも「これからヒナリーが会いにいく」ということは伝えているであろう。
つまり勇次郎は「これからヒナリーが来る」ということが分かっていて、その対応としてパンツ穿いたまま自分のムスコをビンビンにしてはみ出させて、扉の前で立っていたことになる。

地上最強の生物としてとは違う意味でタダのヤバイ奴です

範馬勇次郎という人物が一気に意味不明になる。キャサワリーかよ。
(キャサワリーはゴルゴ13のエピソード。レズビアンの殺し屋を倒すためにゴルゴが取った戦法は、全裸になりレズビアンが最も恐れるギンギンにした自身の竿(ロッド)を見せつけて威圧してから首を絞めるというもの)

というか「犯す」という言葉を何処か淡々とした表情で言う勇次郎が気持ち悪い。相手70歳くらいのお婆ちゃんだからね。なんなんだマジで。

これ面白いと思って描いてるんだろうか

まあ勇次郎とか抜きにして今回のお話だけ見てみましょうか。
こんな寒い下ネタで1話まるまる消費して感じがそもそもよく分からないし、こんなものを週間少年誌に載せる理由もないような。ヤングチャンピオンとかならまだなんとか理解はしなくもないけど、よく考えてみなさいよ。時期が時期であれは「侵略!イカ娘」と一緒にこの話が載っていたかもしれない。ちょっと引く。

なんかもう炎上でアクセス数稼いでるブログとかとシステム変わらないんだよなあ。なんでもいいから話題になるようなその場で終わるネタ打っ込む、みたいな。
いいからちゃんと本編描いてくれよっていう。

推察でしかないけど「ヒラリー勝つだろうからそれで話描いておこうぜ」と思ったらまさかのトランプが勝っちゃって、急遽トランプメインの話を描き上げて先々週の刃牙道。
ヒラリーのバージョンは大体ができてたから、今週それに話を無理やり付けて載せてきた……みたいに感じてしまう。


せっかく14巻を読んで「あれ?単行本でまとめて読むと意外と面白いぞ」とか思って刃牙道再評価しかけてた矢先にこれだからねえ。

ヒナリーは「合衆国を救助(すく)う!」とか言いながら乗り込み、勇次郎のウインナー見て陥落したわけなんだけれども、読者としては割と切実に板垣先生を救助(すく)ってあげてほしいっす。
というかチャンピオン編集部サイドとしてもこの話で大丈夫だったってことなんだね。うーん。