心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

花燃ゆ 第33回「花となるために」感想

高杉晋作のクーデターの行方。
杉家のお父ちゃんの命の行方。
世継ぎが産まれる毛利家の行方。

こういう政治クーデター的なやつ、ストーリーとして結構好きなんですね。
原田泰造の提案した和議の条件は完全に高杉晋作側……というより普通に暮らす民の立場。「椋梨をクビにしなさいよ」

高杉晋作、流れる血は最低限にして、目的は達したか。つーか原田泰造がファインプレー。

椋梨は解任されたかと思ったらこんなヘタレみたいな粘りを見せやがる。殿様の苦しみも知らないというあたりがさらにダメ感が出る。
「お前に何ができる?」
といい放った椋梨。最終的な勝者は文さんでした。

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文さんが椋梨に聞きたいこと。
人を貶めてまで守ろうとしたもの。それは「変わらぬ日々」。
同じ志を持ちながら、道を違えた久坂と椋梨。
人1人の力では何も変えられない。自分の力ですらそう思いながら生きてきた椋梨の政治には、どこか絶望が漂う。


対比的に希望のガキが産まれる。男の子がきっちり産まれるあたりは強運というかね。
そして再び絶望の陰り、杉家の父ちゃんが体調優れないらしい。


「ご自分でお育てするっ!?」
ってすげえ驚きだな。自分の子供を自分で育てることがおかしい世界って冷静に考えるとヤバくねえ?
日出様は自分のことしか考えないし、しかもそのために行うことが「自分を鍛える」のではなく「周囲を蹴落とす」システムで動くのがカスいです。

「興丸の世話役になる前に3日くれ!」
くらい言って親父の所に行ってこいよ……。


しれっと仁先生出世。そして城移りを提案。
良いこと悪いことがぐちゃぐちゃ起こる文さんの日常。
幕府に従いつつも戦うべき時は武力闘争も辞さぬ!北大路欣也のソウルがイケメンだ。


いいから一回親父の所に行けよ面倒だな。はっきり状況伝えようぜ。
そして日出のヤローは今週も平常運転の蹴落としぶり。毎週これされてもテンション下がるんだよなあ。


椋梨の嫁はなんすかこの歩が一枚の将棋。
椋梨は椋梨で最後に意地と責任は貫いたか。
こういう嫁さん達の交流を間に挟むのはいいクッションになってんのかしらね。
ともかく久坂家が没落したように、椋梨の家も沈んでいった。


銀姫様カリスマ上司みたいだぜ。そして告げ口して回った日出のヤローの思惑をきっちり潰す潮さんナイスです。
落ち着いて考えると、ここで一旦家に帰してやって気持ちの整理させないと引越し先で引き釣り続けて役に立たなそうだしな。

だけど文さんの気持ちは「家族を愛するがゆえに帰れない」だった。
今帰ったら辛い中を必死に走り抜けてきた奥には戻って来れなくなるかもしれない、だったのだ。

姫様マジかこれ……「帰ってこなくてもいいから行ってこいよ!」って言えるまで人間的に成長してたか姫様。
はじめはただのお転婆姫だったのにな。ここに来てピクル編の愚地克己みたいな急上昇だぜ!!


父ちゃん張り切ってるなあ。
杖を突きながらも風呂沸かしにカブを引っこ抜きに。
「お前に謝らなければならぬことがある」
遺言モード始まってます……もう感動シーンだ。

桜が散っていく。
いや、解き放たれたのだ。
放たれて、旅立つ。
父ちゃん……。
「自分も死ぬけど、それは解き放たれての旅立ちなんだよ」というメッセージか。


銀姫様の「帰ってきたか」と「いいのか?」的な複雑な感じがいいですねえ。
興丸という希望を守るのがこれからの文さんの戦いだ。
オフィシャルに守役に任命されたぞ!日出様敗北ッ!!


高杉晋作は何を狙ってる?
仁先生も再始動。

次回は「薩長同盟!」
坂本龍馬が久しぶりの登場だ。