ふと「そういや十兵衛ちゃん面白かったよな」と思い、続編見てないことに気付いて一気に観てみました。
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前作である「十兵衛ちゃん」は1999年放映のアニメで、柳生十兵衛の死後300年、彼の遺言に遺された二代目柳生十兵衛の条件「ぽちゃぽちゃのぷりんぷりんのぼんぼーん」を満たした少女・菜ノ花自由がラブリー眼帯によって柳生十兵衛に変身し、長きにわたる柳生の因縁に巻き込まれながらも戦うお話。説明がムズイ。
このシリーズの特徴はシュールだったりトンガってたりするギャグセンスと、主人公・菜ノ花自由が基本的に「変身したがらない」という設定。
まだ中学生の身体には負担も大きく拒絶反応として高熱が出たりとか、マジメに描くとかなり鬱になりそうな設定なんだけどギャグがメインになることでうまくバランスが取れていたのが「十兵衛ちゃん〜ラブリー眼帯の秘密〜」でしたが、第2作目やいかに。
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続編になる「十兵衛ちゃん2〜シベリア柳生の逆襲〜」では、シベリアの地に追いやられた柳生の分家・シベリア柳生と、さらにその地を訪れた柳生十兵衛の血を引く少女・柳生フリーシャが登場。
二代目柳生十兵衛である菜ノ花自由、柳生フリーシャ、シベリア柳生軍団の三つ巴となり、スケールは大きくなった……のだけど。
なんというかギャグの濃度が下がってシリアス路線が少し強まった印象で、さらにライバルのフリーシャが徹底的に嫌な子なんですね。
自由からラブリー眼帯を奪うために彼女の父親に取り入って仲違いさせたりとか、陰湿な手も容赦ないのでいくら可愛くても「そういうの観たかったわけじゃないっすよ……」感が伴う。
前作で「柳生十兵衛になるということ」とも闘いを通じて多少は向き合ったはずの自由も、今回ではまるで忘れてしまったかのようにひたすら「柳生十兵衛になりたくない」「こんなの(ラブリー眼帯)いらない」を終盤の終盤まで引っ張るのもなんだか。
面白かったのは面白かったんだけど、やはり一作目がすごく面白かったなあというのが念頭にあるので、どうしても比べちゃうんですな。
良かったのは自由とお父さんの関係は一歩先に進んだことでしょうか。
前作ではお父さんは「娘を守る」で100%だったのが、今回は「自分でどうするか決めろ」と娘に自立を促したあたりはなかなか感動的。
この言葉で自由も立ち直るし、自分の意志で柳生十兵衛になることを選択するわけで……。
エッジの効いたギャグと親子愛、望まぬ力を得てしまった宿命が絡み合う面白さは変わらないっすね。
ちなみにシベリア柳生の秘剣は
ウリキ・スペツァーリナヤチェーフニカ
と言います。覚えられねえ。
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うおおおおっ!
ウリキ・スペツァーリナヤチェーフニカァッ!!