博多華丸・大吉さんの優勝でございました。まあ反論しようがない完璧な勝ち方だったと思う。
視聴者と審査員との感覚の差が良く騒がれるこの手の番組ではあるけど、今年はそれもさほどなかったかな……と。磁石進出しなかったことくらいかな?
あっさり感想でも書いてってみようかなーと思います。
日清食品 THE MANZAI 2014 公式サイト
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Aグループ
2丁拳銃、エレファントジョン、アキナ、磁石の4組で、アキナが決勝進出。
騒がしい系のエレファントジョンにやっぱり上手い磁石の対比的構図だった印象。2丁拳銃普通に面白かったんだけどこうして記憶に残らないあたりが「尖ってないと厳しい」大会な感じを覚える。
勝ち残ったアキナだけど、面白いけど観てて既視感がすごくてなんだろうと思ったらノンスタの漫才と構造が全く同じであることに気付く。
ここからは好みだろうけどだったらノンスタのほうが井上さんのキャラや石田さんのアクティヴな動きがあるから好きだわーと思って観てた。
視聴者投票は磁石だけど、審査員票がアキナに入ってアキナ進出。
あのスタイルの漫才ってのが一つのシステムなのかもね。お笑いを仕事にしている人にとってあの構造は綺麗に笑えるものなのかもしれない。
Bグループ
トレンディエンジェル、馬鹿よ貴方は、囲碁将棋、学天即の4組。波乱のトレンディエンジェル決勝進出。
完成度の高い囲碁将棋と学天即だったけど、一発勝負の番組で高火力を叩き出したトレンディエンジェルに勝てるわけがなかった。ヴァルケンハインでいうと6BフェイタルカウンターからODコンボでしたよ。
馬鹿よ貴方はが何処か哲学的な独特な世界を持っていて好みだったがトレンディエンジェルには叶わず。
Twitterなんかを見てると学天即ファンなどが「なんでトレンディエンジェルなんだよ」みたいなことを呟いてるけど、10回ネタやって平均値で勝負したら学天即勝つだろうねハイハイって感じ眺めてる。
これはそういう大会ではないのでね。ここ一発で空気を持って行けなかった時点で負けなんだと思うんですよね。ネタの完成度を競う所ではない。上手さじゃなくて面白さを競うところ。
空気を全部自分達に引き寄せたトレンディエンジェルが1位、次に周囲は関係なく自分達の空気の中でやり切った馬鹿よ貴方は、追随してそれらの空間を引きずってしまった囲碁将棋と学天即だったかな。
少なくとも今年の大会でまともにネタ観たことがあるコンビがほぼいない自分の感覚ではそうだった。
特定のコンビのファンのなんやかんやはあんまりアテにならないし。
……僕?なかやまきんに君ファンなのでノーコメントとさせていただきます。
Cグループ
和牛、博多華丸・大吉、ダイアン、三拍子の4組。博多華丸・大吉が決勝進出。
細かいことをずっとネチネチ言うスタイルの和牛。ブラマヨっぽいキャラ付けだったけど、小杉さんくらいキレキレのツッコミがあって成り立つものなんじゃないかなーと自分の中で確認。
「めんどくさい」タイプはイライラするわけで、そのイライラを吹き飛ばせるくらいのツッコミがないと観てて辛い。
ダイアンは他の3組に比べて尖りが少なくて霞んでしまった印象。
ワイルドカードとして上がってきた三拍子は勢いそのままにかなり盛り上げたが、今回の若手中心の「スピード感ある漫才」の中でゆっくり堂々と好きなことやり切った博多華丸・大吉のヒーリング空間に叶わず。
決勝
アキナ、トレンディエンジェル、博多華丸・大吉の3組。優勝は博多華丸・大吉。
実質トレンディエンジェルと博多華丸・大吉の一騎打ちだと思って観ていて、トレンディエンジェルの決勝でのネタが一発目ほど爆発しなかった時点で博多華丸・大吉の優勝かなーと思っていたらそのまま優勝した流れ。
トレンディエンジェルは一発目の爆発力が高すぎて期待値が高まってたのが裏目に動いたか。もしもここで一発目のネタを持ってこれていれば勝ってた可能性があると思わせてくれた。
博多華丸・大吉は横綱相撲状態。
当然のことながら完成度は極めて高く、それはきっと学天即や囲碁将棋とも同じように言えることだと思う。
ただその「完成度高いですよ感」を出さないっていうことが出来てる時点でどうやっても頭一つ抜けてるコンビだった。結果上手くて面白いんだから文句なしだろう。
ギチギチに笑うポイント詰め込んで早口で叩き込んでいくスタイルがほとんどを占める中で、ゆるくゆるく笑わせる。
それだけで観ている側には新鮮に映るし、その上できっちり完成させているんだから何も言えないよね……と。
「腰痛持ちと女の一人旅は足を伸ばしたがる」が一番じわじわ来たぜ華丸さんよ。

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