*微妙にネタバレありますからこれから観る方は要注意ということで!
前から地味に観たいと思っていた映画
「NY心霊捜査官」
を観てきましたよっと。
元ニューヨーク市警の警察官ラルフ・サーキが、自らの体験をもとにつづった手記「エクソシスト・コップ NY心霊事件ファイル」を映画化した実録サスペンスホラー。ニューヨーク市警の刑事ラルフ・サーキは、動物園で子どもをライオンの檻に投げ捨てた女を逮捕するが、女は何かにとり憑かれたように震えていた。また、別の夜に逮捕した、妻に暴力をふるった男も同じ様子で、ラルフは全く別のこれらの事件を通じて、自分にしか見聞きできない何かの存在を感じとる。ジョー・メンドーサ神父からは、霊を感じる能力を捜査に生かすべきだと助言されるが、ラルフ自身は悪霊や霊感といったものを信じ切れない。しかし、それぞれの事件現場に残された「INVOCAMUS」という謎の言葉を見つけたラルフは、より一層、悪霊の存在を強く感じるようになる。
まったく別のはずの事件を調査するうちに、「サンティノ」という一人の男が全てに関わっていることを知るサーキ。
個人的にはもっとホラーホラーしていて欲しかった作品なんですが、フタを開けたら割とヒューマンドラマといいますか。
純粋なホラーを期待していると肩透かしくらいますぜ。
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「霊との戦い」そのものよりも自身の能力と霊の存在否定の葛藤や、家族とのすれ違い。そういったものがメインテーマになっていたように思います。
個人的にはもう少し敵である悪魔「ジャングラー」について掘り下げてみても面白かったのではないかと。
塗り込められた壁に隠されたバビロン文字の意味をもっと追ったりするような「静の恐怖」みたいなものもあって良かったのではないかなーと思いました。
クライマックスの除霊シーンはなかなか見応えありでした。
「存在・偽装・転換・声・衝突・追放」のエクソシズムの6段階。
こういう解説めいたモノは結構好きなんです。
主人公よりも、その主人公を導くエクソシストであるメンドーサ神父のキャラクターが際立っていた印象。
タバコも酒もやる、髪もボサボサのエクソシスト。だけど過去は本当にエグいもので、もう主人公よりもこちらのエクソシストに夢中でした。カッケー。
実話が元というのをかえりみると壮絶な体験ですねーこれ。
コンセプトがホラーなのかヒューマンドラマなのかはっきりしませんでしたし、いろいろ惜しいっちゃ惜しい映画でした。