人生に悶々とした不安とかそういうものを感じ続けていたわたしは、「こういう時はまず歩くことだ」という自分の行動パターンに沿って散歩をすることにしました。
今回の行き先は、いつでも行けそうであるが故になかなかいかなかった「仙台城址」。
伊達政宗が関ヶ原の直後に築城を開始したこのお城ですが、「城址だし何も残ってないだろうし、大したことないんだろうなー」と思ってたらなかなかどうして。
超たのしかったです。
博物館の裏からつながっているルートで登ってみたんですが、これが短いもののなかなかしんどい道のり。
普通に道路のほうを直進していっても通じてますから、お好みでどうぞ。
ずんずん登っていくと、やがて石垣がみえて「もうすぐだ」感が漂います。綺麗な石垣で、自然石を積み上げるタイプではなく切り出した石をぴったり重ねていくタイプのやつ。
登りきると伊達政宗公がお出迎えしてくれます。
お盆のシーズンということもあって観光客でにぎわっていました。
仙台の街が一望できるいい景色。
こちらには神社があるんですが、それがこの「宮城護国神社」。
宮城縣護國神社 - Wikipedia
調べてみると少し複雑なんですが、こちらの神社は伊達家を祀ったものではなく、靖国神社と同様に英霊たちを祀った神社のようで、端的に言うと伊達家とは関係がないようです。歴史的な流れからこの場所にあるようですが、間違っても伊達政宗ファンが軽い気持ちで伊達政宗なんやかんやをしないように。伊達政宗公に参拝したい方は青葉神社へどうぞ。わたしも後日行こうと思います。
ちょっと珍しいのがこの「ひょうたん」で、この中に体の悪いものを吹き入れるように息を吐き、ふたをすることで、厄除けになるというもの。
実際にそれをやっている人は見れませんでしたが、たくさんのひょうたんが並んでいるのを見て人気があるのだなあ、と。
お土産屋さんや食べ物屋さんもあり、その中に仙台城史料館的なものが。ここが凄く面白かった。
見るもの自体はあまりないのですが、館内で上映されている15分ほどの映像が分かりやすく、ためになる。
仙台城の立地の容赦のなさ。崖、森林地帯、そして広瀬川によって周囲を守られたこの仙台城、紛れもなく戦を想定した天然の要塞。
遅すぎた天才・伊達政宗は華麗に戦国大名から施政者へと転身し、「仙人の住む高台」という意味の「仙台」という地名に名を改め、人々のために政治をしていくわけです。
片倉小十郎以外にも伊達家随一の武者・伊達成実の名前や伊達の家老ともいえる茂庭綱元の名前が出てきたりと、アニメやゲームから戦国好きになった人に「一歩だけ深い世界」を教えてくれるような情報がたまりませんでした。
これはねえ、普通にお勧めですね。
博物館、美術館へのアクセスも容易で、一日かけてゆっくり楽しむこともできそうなスポットでした。