「心身一如」という言葉がある。
そもそもは仏教の言葉で「心と身体は分けることは出来ない」みたいなこと。
私はこの考え方が非常に好きで、どちらかが調子悪い時はもう一方でカバーしよう、そうやって常に合計値を一定に保とう、みたいに意識していたのだが。
これは結構危ないな
と、最近は思うようになった。
心と身体は互いに密接に関係している。
例えば身体のコンディションは悪いのに、精神力でなんとか持っていこうとする行為。
限度を超えてしまうと、身体は精神について行けずに壊れてしまうんじゃないか、と。
「体調悪いけど根性でカバー」
みたいな考え方は、そもそも心と身体との連携が弱まっているところにダメ押しをするようなもので、心を支えるフィジカルが弱まっているのに心ばかりが活発になったら、そりゃ「心身一如」が壊れてしまうじゃん、と。
逆も然り。
テンション低い状態で激しく動くことをしても、身体はスムーズに動いてくれない。
やる気が出ないと勉強しないみたいなのは典型かと思う。
結局それが許される環境・状況であるのなら「心と身体、低い方に合わせて調整する」というのがベストで、そうやって一度二つのメーターを同じ高さに合わせてからの方が、結果リカバリーは早いし円滑に進むという体感がある。
自分なんかはつい思考が優先し身体感覚を置き去りにしてしまいがちなので、意識して身体に目を向けてやるとグッと感覚が鋭くなる(ような気がする)。
心身一如の状態に一度整えてから、そのバランスを壊さないように高めていくというのが一番ではないかと思うのである。
風邪とか、悩みごととか。
オールラウンドに活用できそうだ。

- 作者: 鄭虹
- 出版社/メーカー: 東京図書出版会
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る