本日は映画「ローン・サバイバー」を観てきた。
2005年、米軍がアフガニスタンにて行なった「レッド・ウイング作戦」。
その唯一の生存者の体験をもとに作られた作品がこの「ローン・サバイバー」だ。
主人公マーカスを含む4人は、アフガニスタンの山岳地帯に降り立つ。
任務は偵察。狙撃ターゲットの存在を確認し、それを本部に無線で伝えるだけの、本来ならばそこまで危険はないはずの任務だったのだが……。
タリバンに与するヤギ飼いの数人と接触してしまったことをきっかけに、敵の数も不明、重機関銃からロケットランチャーまで装備したタリバン勢力との戦闘に発展してしまう。
無線もなかなか通じない地形で、救援要請も呼べない。
そんな中執拗な敵の追跡に少しずつ疲弊していく4人。
繰り返される戦いの中、一人また一人と命を落として行く。
絶望的な状況下、マーカスが出会ったのは地元の人間。
言葉も通じない中、なぜかマーカスを助ける男……。
「なぜ俺を助ける?」という問いへの答えは、エピローグで明かされる。
「パシュトゥーンの掟」。
2000年の昔からこの地に伝わる「敵から逃げる者は助けよ」に従い、助けられたマーカス。
最後に明かされるこの「掟」。
利害ではない理由で助けられたあたりが、マーカスの「生かされた運命」のようなものを感じさせる。
正直「アカデミー最有力」は言いすぎな感はある(アメリカ人が好きそうな映画だった)、事実をもとにしたリアリティは迫ってくるものがあった。