今日は気合入れて休日なのに8時に起き(普段なら9時30分くらいまで寝ている)、塩竈神社(しおがまじんじゃ)に初詣に行ってきた。
久しぶりに日常使いのエリア外の電車に乗ると、すっかり小旅行気分。
本塩釜駅で降り、塩釜神社までの道は10分ほどだっただろうか。まだ開店していなかったが「みそジェラート」の旗が立っているお店や、阿部勘酒造さんがあったりしてなかなか趣深い素敵な街並み・・・。
そんな道を進んでいくと、右手に表参道入口が見えてくる。
塩竈神社に到着だ。
結構全国的にも有名な塩竈神社だと思うのだが、そういやどんな神様が祀られているのかをそもそもしらないじゃん・・・ということで調べてみた。
主神は「塩土老翁神」。シオツチノオジ、と読むそうだ。塩竈明神とも呼ばれているらしい。なるほど。
謎の多い神だそうだが、海や塩の神格化と言われているようで、神武天皇を導いたりしたのだとか。
知恵を授ける一面もあり、航海の神だったり、海から母に転じて安産祈願だったり、なかなかに器用な神様である。
202段の階段をちょっと息切れしながら登り切り、私の「人生という航海」を見守っていてください、とご挨拶。
今年の干支にちなんだ「うまくいくお守り」をそのセンスに惚れ込み頂いて、そのあと引いたおみくじは「吉」。内容は大吉みたいな明るい内容でウキウキ気分だ。
さて。
もちろん初詣も大事なことだったのだが、本日のメインイベントはこっちなのだ。
塩竈神社博物館にて行われている特別展示「北海道・東北 現代刀展」である。写真はアウトだったので持ち帰ったパンフレットの写真でご勘弁。
やっぱり日本刀好きなんですよね!人を殺傷する道具としての機能は恐ろしく研ぎ澄まされたまま、美術品としても極めて高いもの。こんなもの他にないだろうというね。
展示されていたのは短刀、脇差、刀(打刀)、太刀と一通りそろっていた。うーんいいですね。
個人的に魅かれたのは、宮城県白石市の宮城典真刀匠。
刃紋は直刃、細やかな匂の、刀なのに柔らかな気持ちを覚える一口。「美術品」としての美しさが光っていたと思う。
でも本来私が好きなのは沸の立つ剛剣の佇まいをもつ刀。
そんな刀や太刀も結構展示されていてアツかった。
面白かったのが、刃紋を作るのに刀は土置きといって土を塗ってから焼き入れをするのだが(こうすると刃紋が出て美しいだけではなく、火の入る速度や温度に差が出るため折れず、曲がらずと言われる日本刀が完成する)、一口この土置きをしない「ずぶ焼き」といわれる手法で作られたものがあったこと。
刃紋は今までみたことのない、炎が湧き上がっているような力強いものになっていて「うおーすげえ」と子供のような感想を持ってしまった。
現代刀は太刀と刀との長さの差があんまりないようで、「あれ、この長さでも太刀なんだ」というようなものもいくつかあった。長い刀と短い太刀って変わらない感じがする。
一応太刀のほうがおおむね反りが深いとか、まあそういう違いもあるんだけどね。
いやー、塩竈神社も現代刀展も非常によかった。
仙台人は微妙に近すぎて行かないのかなんなのか分からないけど、むしろ電車で数十分で着く距離ならぜひ行こうぜっていう素敵神社でしたよ。
帰りは駅に隣接しているイオンモールに寄ってみたら、こりゃ丁度いいところに丁度いいサイズの丁度いいエドウィンの靴が売ってたので購入。
そういやおみくじには「買うに利あり」って書いてありました。早速おみくじ炸裂ってことで。