心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

「モンハン4」と「選挙」

こんにちは、一歩です。

モンスターハンター4」、自分も購入しまして楽しくプレイ中です。のんびりエンジョイ勢なのでやっとゴア・マガラ討伐くらいですけどね。

それはそうと、先日pakiraさんという方のブログ「紅茶飲みながら読書」「モンスターハンター4」に対する関心の高さと個人的な感想という記事を読ませていただいて思ったことがあるので、本日は同じテーマで、ちょっぴりまともなことを書いてみようと思います。

……やっぱりパソコンで執筆するとスムーズだなあ。家族全体用のパソコンが使える数少ない場面で今書いてますけど、自分用に1台欲しいなあ。買おうかなあ。

タイトル通り、「モンハン4」と「選挙」について思ったこと。

なぜ「モンハン4」を買うために行列に並んだり、果てはiphone5sを買うために何日も前から並ぶ人がいる国で、たかが数分で投票終了する「選挙」に半分以上の人がいかないのか。
「個人個人の関心の低さが原因だ」で終わらせちゃ、こうして改まって書いてる意味がありません。もう少し考えてみましょう。「なぜ関心が高まらないのか」。



はっきり言ってしまうと、自分は選挙を運営する側に問題があると思っています。
今の政治をメディアやネットを通じて知ってきた人たちが、自発的に関心を持ち始めると考えている節がある。

「選挙」にはなくて「モンハン4」にあるもの。
それは「宣伝」ですよ。実際にお金を稼ぐかどうかの差はありますけど、選挙運営にはビジネス的な思考法が欠落しているとおもうのであります。


「選挙の宣伝なら、ポスターとか街宣でしてるじゃん」ですって?自分が言いたいのはそういうことじゃないんです。

モンハン4の宣伝なら、たとえば「新しいアクション!」とか「新武器も含めた、全14種の武器をプレイ動画で紹介!」とかなんですよ。
ビジネス的に宣伝していくとしたら、魅力を伝えるとともに、新規の方にも歴代プレイヤーの方にも一発で伝わるような分かりやすいアピールをしているわけです。一回だけ見た動画が「おっ、すげー面白そう」と思える。逆に言えば日常が忙しく、一度しかそれを見てもらえなかった人の記憶に残るような宣伝。猪木さん当選も同じロジックですよね。ネームバリューもありますけど、インパクトの強い街頭演説が面白くてメディアに取り上げられ、さらに人が集まってくるという正のスパイラル。杉村太蔵さんもこんな要素があったんじゃないでしょうか。
そういう意識を選挙を行う側が持っているのかという話です。


翻って選挙の宣伝を考えてみましょう。

街頭演説。長々と候補者の方が自分の目指す日本の未来を訴え、投票をお願いしています。思わずご苦労様ですと言いたくなりますが、ご苦労様と思うだけで内容は入ってきません。あんなものを今の若者が聞いてくれると思っているなら失笑モノです。
もうね、具体的に1セット3分とか、そういうコンパクトにまとめた時間内で要点を凝縮した、インパクトのある演説にでもしなければ、若い人は聞きませんよね。「なんだこの候補者、よくわからないけど面白いぞ」って思わせるような、ひきつけるような内容をつくらなければダメでしょう。

そもそも選挙自体に行ってくれっていう宣伝がまだまだ弱いですよね。候補者は「自分に投票してくれー」しか言わないから気持ち悪い。「俺に入れなくてもいいから、まずは選挙にいってくれー!みんなが投票すると日本が変わるよ!」ってこともいろんな候補者が言ってくれたらいいのに。「選挙に行こう」のポスターとCMだけじゃ変わらないって。



自分は一応毎回選挙に行っているんですけど、日曜日はまず仕事が入っているので期日前投票に行ってます。
この意味をちゃんと考えてほしいんですけど、日曜日も仕事入ってる人って、割と生活リズムが不安定な人が多いかなぁと思うんです。そんな人が街頭演説聞いてる暇はないし、テレビで政見放送見ている暇もないし、ポスターの前で立ち止まってじっくり政策を見定める余裕は時間的にも精神的にもないかもしれないじゃないですか。

そんな人がよくわからないまま「よくわからないからいいや」ってなってる説、有力じゃないですか?

だからね、自分は投票所で投票の前に、「5分で分かる候補者のリスト」みたいなものを作って配ってほしいなーとか思っています。
投票所に行くと、自分の投票エリアに対応したリストを渡される。
そのリストには、候補者の所属政党と候補者自身のマニフェストが簡潔にまとめられていて、その時はじめて選挙の情報を集める人にもある程度の投票の指標になるデータが書かれている。
それを見て「今回はこの人がいいな!」とか考えてもらって、投票してもらう。

このぐらいのことはしてくれたっていいじゃないの!
これすらしないで、関心ない人や時間がない人に「いいから投票しろよ」ってのはおかしな話じゃないの!
自分はそう思います。



一般人のスピードって、選挙に関連する物事に比べて明らかに速い速度です。その速度に合わせた宣伝じゃないから、もはや「関心をもってもらう」以前の問題になっていると思います。

我々投票する側にも問題はあります。限られた時間の中で、能動的に関心を持つ努力は必要です。
だけど同じくらい、投票される側、選挙を作る側にも問題があります。


いやー、県外から来た学生とかに「本籍は実家だから選挙投票できないんすよー」とかいう人もいるけど、これ役所に行けば簡単に突破できる壁だからね。こういうことを知らないわけです。そうして知らないような状態を改善しようという宣伝もないわけです。



候補者の側も、若者の投票率が低いことを前提にした政策を打ち出しています。投票してくれる高齢者の票が欲しいからです。よりよい未来ではなく、自分の当選が第一だからです(それを悪いことだとは思ってません。当選しないと日本を変える側になれないシステムだから)。
だから我々が、少子高齢化社会の中でこれが続くことがどれだけ恐ろしいことかを考えましょう。
若者の票が激増したらって考えると、こんなに面白いこともないんですよね。世界は一気に変わるはず。


ということでほとんど選挙の話になっちゃったけど、そんなことを考えてる月末です。