「SPEC結 爻ノ篇」を観た後もう少し掘り下げておきたいと個人的に思ったのが、PS3用ゲームソフト「ニーアレプリカント」との共通点。

- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2011/04/21
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特にユダが行っていたことがニーアと酷似している部分があって、少し考察も交えつつ書いたらSPEC自体の理解も深まるかと思ったのでやってみる。
ま、実際はニーアレプリカントの布教活動も兼ねております。
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まずは「ニーアレプリカント」の概要…!
「ニーアレプリカント」は西暦で言うと1000以上未来の東京のお話。
2000年代、突如東京に現れた巨人と竜。
それらを駆逐するものの、その後人々に治療不可能な病が発症し始める。致死率の極めて高い病であり、さらに死なないものは凶暴化して人を襲うようになる(レギオン化)という恐ろしいものである。
竜の死体の研究からパラレルワールドの存在を証明した人類。
パラレルワールドからエネルギーのみを抽出して炎を発生させたりする「魔法」を発明したりするが、レギオン化した者との戦争はとどまらず。
人類最後の希望は研究の果てに生まれた「ゲシュタルトシステム」。
肉体と精神を分離して、精神のみを永久に保管できる「ゲシュタルト化」によって人類を保存。
同時に肉体のデータから作られたコピー「レプリカント」を機械の身体を持つアンドロイド達に管理させ、レプリカントとアンドロイドによってレギオン達を撃破、さらに病も収まった頃にレプリカントに精神を戻すことによって、人類を存続させようというそれはそれは壮大な計画だったのであります……。
物語本編はレギオン達も討伐され、不治の病もほとんどなくなった時代。それが1000年後の東京。
そんな中主人公ニーアの妹ヨナは、不幸なことにその病にかかってしまう。
妹大好きニーア、頑張る!!
そんな物語だ。
では照らし合わせてみましょう
前述の「ニーアレプリカント」だが、ゲシュタルト計画には一つのイレギュラーが起きてしまっていた。
それは本来自我を持たないはずのレプリカント達が、1000年間の生まれては死ぬ輪廻の中で自我を得たこと。
話の流れで分かるとは思うが、主人公ニーアを含め世界に生きる人たちは皆レプリカントなのだ。正確に言うと人ではない。
さらにそんなレプリカント達を襲う黒いもじゃもじゃしたマモノの正体は、長い年月でゲシュタルト化が崩壊しかかった人間の精神。
この構造、「SPEC」の世界観に近くないですかね。
この感じが見え隠れする。
ユダがニノマエクローンを作ってた理由を考える
ニーアにおける「ゲシュタルト計画」を見直してみると、なんとなーく分かってくるような。
「爻ノ篇」ではっきり言われていた通り、先人類は精神体なのである。肉体を持たないってことだ。
仮に世界を人類から取り戻したとして、彼ら精神だけの人々はどうするんだ?と。
そこでクローンだ。彼ら先人類の精神を入れる「肉体を生産する」必要性があるんじゃないのか?という。
シンプルプランによってSPECホルダー達の肉体と精神を一度分離し、精神だけの状態にしないと当麻のSPECには連れて行ってもらえない……んだろう。
そして全てが終了した後、クローン技術によって先人類、シンプルプランによって精神だけになったSPECホルダー達に改めて肉体を与え、劣等人種を駆逐したあとの世界を作り直して行く……。
それがセカイ、そしてユダの計画だったのではないか。
なんとなくそんなことを思った次第である。

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