夢を現実にする方法なんかないんだ。だって夢なんだから。
これまたビートたけしの名言のひとつ。
なーんかねえ、それこそ「夢がない」なんて声が聞こえてきそうだけど、私は夢というのはビートたけしの言う通りだと思っている。
「夢」が「夢」である限り、叶うわけはない。
なんてことはない言葉遊びを、今日は少々。
夢を現実にするためには、まず現実の自分の手が届く射程圏内に入れることが必須条件だ。
なんとなく「夢」という言葉には現実味もなくて、覚悟もない。
勝ったらいいな・・・・じゃない・・・・・・!
勝たなきゃダメなんだ・・・・・・!
漫画「賭博黙示録カイジ」に登場するこの台詞は、そんな夢を端的に表していると思う。
「勝ったらいいな」である限り、夢は夢に過ぎない。
「勝たなきゃダメ」だと思った瞬間、夢を夢では終わらせない覚悟が生まれ、現実のモノにしようと努力し始める。それは夢ではなく「目標」であり、さらに近づいていくと「予測」くらいまで精度は上がるはずだ。
「夢が叶った」人たちの夢は、結構前の段階で夢ではなくなっているはずなのだ。彼らはそれが「夢」であったときの過去から見ての「夢が叶った」であって、当たり前のようにその夢を叶えるために何をすればいいかを考え、必要な努力を続けてきた。
途中から夢なんていうふわふわしたものじゃなくて、確固たる人生の「目標」になっていたはずなのだ。夢を現実にするための覚悟、責任をきちんと持ち、己の手の射程に届くように研鑽を積み、そうして手中に収めたものだ。それは実際はもう「夢」なんていう浮ついた表現では足りないものだろう。
もちろん「夢」という言葉が持つ希望性や光は、上手く利用するのがいい。
だが実際の意味合いとして、夢が夢である限り、どこまでいっても夢なのだ。
目標へ変え、最終的に予測になるまで近付けた先に、夢は現実になる。
- 作者: 福本伸行
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