心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

麒麟がくる 第一回「光秀、西へ」感想

西郷どんの途中から観るのをやめ、昨年は第一回から全く観ていなかった大河ドラマですが……明智光秀が主役とあっちゃあ観るしかねえですね。
前評判はかなり良く、個人的にキャストもかなりいい感じの今年の大河。

2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」完全読本 (NIKKO MOOK)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2020/01/11
  • メディア: ムック

前評判が高いってことは何かあると下がる可能性が高いわけで。
半ば好みの話になるけどどうもここ数年当たり外れがエグい大河ドラマ、今年はどうなりますかね。

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明智光秀という人物は若き日のことがほとんど分かってないからなのか、すでに道三に会える程度の立場からスタートです。
ガッツリ斎藤道三の家臣。こうなると織田信長との関連性もスムーズに仕込むことができてストーリーは滑らかに進みそうですな。


開幕から野盗との戦いで戦国乱世を生きる農民たちの苦悩と、さりげなく鉄砲との出会いも。アツい若者って感じですね、明智十兵衛。
OPも重厚な感じで、こういう大河が観たかった系の期待値は高まる。

斎藤道三のこの威圧感、この織田信長感よ。損得で明智光秀の旅の許可を決めたりするドライな感覚とか、いわゆる自分の考える織田信長の姿やなあ……。

しれっと比叡山の関所シーンを差し込むあたりは、将来の延暦寺焼き討ちへの伏線の気配。
明智十兵衛の旅は、琵琶湖を渡ったところから世界の負の部分がほんのり描写されてますね。


谷原章介大塚明夫吉田鋼太郎というスーパー濃厚空間。
そしてめちゃ胡散臭い、吉田鋼太郎松永久秀。良いですね。完璧に金盗られると思ったら、その金と鉄砲一丁がトレードされましたが……これまた伏線っぽいな。松永久秀は何もなく人助けしないよ。

荒れきった京の都。応仁の乱からずっとこんな感じなんですかねえ……。
鉄砲を入手し、京では麒麟の伝説を聞き名医もゲット。この麒麟の伝説の話したの、今は亡き光秀の親父みたいな展開、ないですかね?


旅をして分かった「麒麟はいない」という現実。何かを変え、誰かが変え、麒麟を呼ぶ。
第1回のツカミはバッチリって感じ。最近並行して観ていた「葵三代」なんかと比べると言葉遣いは相当現代っぽいものの、戦国時代後半の北斗の拳的な厳しい環境とかもちゃんと描かれていていい感じ。

第一回を観終わって思ったのが、衣装の色合いがめちゃくちゃ華やかですね。
麒麟がくる」公式サイトによると、戦国時代は日本史の中でも特に派手な色が使われていた時代だそうで、戦国武将達のド派手な兜なんかを思い返してもそんな感じはする。
色彩鮮やかな戦国ドラマ、今まで見たことがない気がするのでそういう面でも楽しみです。


第二回は「道三の罠」。
織田信長の時代以降ばかり描かれがちだから、親父の信秀の活躍する時代の乱世ってだけで結構燃えますよ。