心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

吉本興業の会見を振り返ってみる

これねえ、はじめ観た時はただひたすら「ひでえ会見だ」とか「この社長ダメだな」とかの気持ちだけあったんだけど、ちょっと落ち着いて考えてみると……。

今回の問題点とか問題の順序を整理すると色々思うことが出てきました。
この会見の目的はなんだったのか?

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順番に行こう。

1・そもそも宮迫さんたち芸人が会社の知らないところで反社会勢力との闇営業を行ったのが発端。

2・一旦「お金は貰っていない」と言った後「実は貰っていました」と芸人側の証言が一転。
本来このタイミングですぐに会見を会社がセットして謝罪に持っていければ良かったのかなあと思うが、会社はこれを発表させずに静観を選択。

3・具体的な受け取った金額や宮迫さんに関する次のスクープ記事が出そうとなって、契約解消。

4・宮迫さんと亮さんが会社とは別口で暴露も混ぜながら謝罪。
ここが実はターニングポイントというか、この会見で一気に「芸人たちの反社会勢力との闇営業」の問題から「吉本興業という企業の問題点」にすり替わってるんだよな。感情としてはどうしても宮迫さんサイドに立ちそうになるが、理性で考えるとここが一番問題点なのではないかと。

5・今回の吉本社長の会見。
はっきり言ってしまえば社長自身のポンコツっぷりや会社のダメな構造は露呈したが、一方で本来の問題である闇営業に対しての部分がほとんど進展していないんだよね、コレ。


全く違う「芸人たちの反社会勢力との闇営業」の問題と「吉本興業という会社の体質」の2つの問題が一つにされているのが意味の分からない状態の原因だと思われる。
コメントしてるお笑い芸人のほとんどが今や企業体質の問題の方に軸を置いてしまっているからここは注意点。やはり宮迫さん達が闇営業で大金貰って、それを会社に黙っていたという事実は変わらないわけです。吉本の取り分が会社9、芸人1だとか言われているが、なんだろうと貰っちゃいけないお金を貰って黙っていたという事実は揺るがない。
そういう意味では安易に「契約解消の取消」を選択してしまったのは逆効果な気もしますけどね。


そもそも先に裏切ったのは芸人というか、口裏合わせさせた宮迫さんだよな。これは事実でしょ。
「金は受け取ってないんやな?」「受け取ってないです」「……分かった」
みたいなやりとりがもしあったとしたら。その後で「本当はもらってました、会見させてください」と言いだしたとしたら。会社は芸人達の言葉を信じ、お金は貰っていない前提で処分や会見などの今後の展開を考えていたとしたら。会社としてこの人を信用できますかね?亮くんが「会社を信用できなくなった」と言ってたが、先に会社があなた達を信用できなくなったのでは。
会社としては、今回の件に関わっていない他の芸人達は普通に守ろうとしていたんじゃないのか?


とりあえず今回は2つの異なる問題があるってことを改めて認識しないと。
会見に関しては中身なさすぎて「社長がとんでもなくポンコツ」なのと「吉本という会社が腐りきってる」の2点だけが分かったわけです。むしろこの2点しか分からなかったことで色々思うこともあるんです。
闇営業の問題だけで整理すると、展開の中の場面場面でことごとく悪手を選択してきたのは会社だがそもそも芸人側が嘘をつかなければこうはならなかったはずで。

本人にそのつもりがなくても、結果として会社に矛先を向けることで宮迫さんが大掛かりな保身に成功しつつあるのが怖いよね。
このままの流れで宮迫さん擁護論が大きくなっていくのは、それはそれで違うと思うので……。