心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

おんな城主直虎 最終回「石を継ぐ者」感想

不満もありつつ、局所的にすげえ良かったなあと思う場面もありながら進んできた今年の大河ドラマも終わりです。うーん年末。

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

これが元ネタ……らしいです。「意志を継ぐ者」がサブタイトルになってるアニメや漫画はいくつかありそうですけどね。

石が碁石を指すならば、その石が暗喩する「意志」は政次→直虎→直政的な継ぎ方しているような気がするんだけどねえ。ここには家康も絡んで。
直親……?

最終回はそれぞれの終わりも書かないとね。龍雲丸は、南蛮へと旅立つ。

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徳川家康、信長がいなくなったらその瞬間からしゃあしゃあと立ち回ります。
そして明智が敗れたこのタイミングになると、井伊で預かっている明智の子供の存在自体がリスクとなるのでありました。

徳川が預かるのか、この子供。
これまさか、南光坊天海になる的なオチになったら……ちょっと面白いけどね。
この最終回に傑山さんの見せ場あり。

うーん、直虎さん恐ろしい綱渡りし始めるな。
以前信長から賜った茶碗を証明にして、明智の子供を信長の子供として押し通すか……。
すげえことするな、しかし。肝を冷やすぜえ。
ただこの回避法使うと、その場しのぎにしかならないと思うんだけどなあ。そのうちバレて終わるのでは……?

軽く咳き込む直虎。からのひどく咳き込む直虎。これは死期が迫る。


……あれ?
このゴリラ、ここに来て井伊とちゃんと仲良くしようとし始めたよオイ。
お前がずっと潰しちゃおうかな、的に使ってきたじゃねえかよゴリラ!!
やっぱ最終回だなあ。政次の仇である近藤さんもラストには良い人に。


……つーか直虎が倒れるのは良いんだけど、和尚さんが第1回から今回の第50回まで全く老化してないんだけど。
自分の死がリアリズムを持つと、生に執着してしまうものなのかなあ。この辺はまだ若い自分には分からないことなんだけど。


「いつの間にやら北条と戦うハメに」って。
真田にも少し触れてくれたのは嬉しいね。この辺の天正壬午の乱、真田も絡んでぐちゃぐちゃになって面白いのでちょっとウィキペディアとか読むとクセになる情勢。


ヤベエ!!
小さい時の姿で鶴&亀が迎えに来てしもうた!!
この場合の「行きますよ」はフラグだぜ。
龍雲丸(子供)も来たぞ。え?龍雲丸はまだ生きているのでは……あの世との境ではないのか、これ?
なんか……最終回全体としては、結構早めに昇天したな。あと龍雲丸もやっぱり昇天してたんかい。

突然死に近いパターンだったか。
井伊直虎という人物に関しては、史料少ないですからね。個人的にはゆっくりと亡くなるんだと思ってただけに。


ここからは意志を継いだ者たちの物語ですか。

徳川家康から知らされる、井伊直虎の逝去。
こういうことがあったからこそちゃんとしようぜという、榊原康政なりの愛のムチ。

万千代に託された、白い碁石一個。
和尚……。
井伊谷で直虎がやったこと。それを徳川家臣として、日本という国を舞台にやること。
井伊直政という男に受け継がれた「石」。
……うん、マジで酒井忠次は最後までちっちゃく老害ですね。
榊原康政は徳川での厳しいお父さん的な。

いいですね。
万千代くん、早速「戦わずに済む方法」をゴリゴリ推し進めるぜ。


「直政」の名前は、和尚からのプレゼントか。そして和尚さんはどこへ行く。
そんな直政は「徳川はこんな俺たちでも重用してくれる良い殿様だぜ〜」と。
つーか衝撃だよね。元服前のやつが北条との和睦完遂したっていう。

やっぱりな。
直政の「直」は井伊の。
直政の「政」は小野の。
これは流石に分かりやすい。まあ、井伊家、小野政次いなかったら完全終了してたと思うし。

直政へのご褒美がエグい!
そして来たぞ赤備がァ!!最強の先鋒軍団です。
ふと気が付いたけど、「戦わずして勝利する」を目指す井伊にめちゃ強赤備が与えられるのもまたなんとも。

小牧・長久手の戦い来たぜ。1584年です。
井伊の赤鬼、覚醒。

碁盤に「完」書いて終わりかよ……。最後の最後にふわりと終わった。


全体の感想としては、やはり軽いタッチだったのが気になっちゃう程度には大河ドラマ観てきちゃったんだよなあって。あんまり評価よろしくない清盛とか普通に面白いと思ってた側の人間なんで……。特に序盤は「こういうノリは朝ドラでやってくださいよ」とか思うことはそれなりにありました。
ただポイントポイントで戦国という時代のリアリズムは出して来て、振り幅で観せていたような気もします。
ありがとう、小野政次小野政次のお陰でビッと味が締まって、大河ドラマだったと思います。高橋一生さん演技上手すぎるわ。


今年は徳川の時代の始まりを支えた人のお話。
来年は徳川の時代を終わらせちゃった人のお話。
渡辺謙鹿賀丈史竜雷太と、周囲を固める渋い俳優陣は個人的に燃える部分。花燃ゆみたいなことにならないことを願います。