心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

「出来る人ばかり辞めていく会社」の考察


ちょっと前のネット記事だけど。

「出来る人からバンバン辞めていくことに焦った会社側が、職場環境を整えたり研修とか充実させたら残った人達が成長し、成長して出来るようになった人が辞めるため、結果辞めていく人達が加速して増えた」という流れ。

こうなった時点で、この会社の問題点は教育のシステムとかそういうことではなく会社自体の体質とか、精神的な面への問題などが軸だったことが明らかになる悲しい事案です。
優秀な人から見切ってしまって辞めていく。そんな優秀な人を会社自ら育成した結果、さらに辞めていく。

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ただこういう会社、潜在的には思っているよりもずっと多いような気もするんだよな。
「不満はそこそこあるけど、ある程度の給料はもらってるし、転職活動って結構労力も使うから、とりあえずはこのまま働いていてもいいか」みたいな感じの、潜伏辞めたい層。

こういう人が少し上昇志向とかを抱えた瞬間。
あるいはそういう上へという気持ちがなくても、何か最後のひと押しになってしまうような出来事が一つ。
そういうモノゴトが起きるとどうなるかというと、そりゃもう辞めて普通に違う職場探しますよね。


古い体質の会社とかに多いイメージがあって、以前ちょっと衝撃的な言葉を言われたことを思い出す。
ちょうど転職を考えていた時期に、仕事や職場をちゃんと選ばないと……みたいなことを漏らしたら、それに対して「何を偉そうに言ってんだ、お前が会社側から“選んでもらう”んだ」と返されたことがある。
その瞬間は、ああ自分調子に乗ってたのか……とか思ったけど、会社サイドが「選んでやるよ」みたいな意識の体質だったら絶対ヤベエ会社じゃんと。

もちろんこちらも「選んでいただく」気持ちは大事かもしれないけど、反対に雇う側の企業も「人の人生預かって、その人の力をお借りする」みたいな気持ちがどこかにないと、文字通り人を道具のように扱うわけだから緩やかにヘイトが溜まり、壊れていくように思う。


ニュースを見る限りでは不思議なことに「機械化やテクノロジーの進歩で、どんどん人がやる仕事がなくなっていく」という記事と同時に「新卒の内定率がぐんぐん上昇している」一方で「慢性的な人材不足と人件費高騰でお店閉める」とかの矛盾するものが並行して流れる時代。

ただなんとなく、どうやっても人材集めは激化していくような気がするんです。もちろん職種にもよるけど。
そうなった時に人が働いてくれることの有り難さを理解していない会社は、順調に淘汰されてはいくんだろうなあと思う。