心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

おんな城主直虎 第46回「悪女について」感想

ついにもじったタイトルとかじゃなく、元ネタそのままのタイトルが。

悪女について (1978年)

悪女について (1978年)

瀬名さんは息子・信康を守るべく、自身が武田との内通者であることを匂わせる手紙を残し姿を消した。真意を見抜き匿おうとする直虎と、そもそも信康を嵌めた信長の娘。本当の悪女はどいつだ、みたいな。

ま、ストーリー的には瀬名様を軸に進みそうだけど……元ネタ「悪女について」に寄せるなら、瀬名に関わってきた多くの人達による瀬名評の集合で味付けされそうだが、どうなるか。

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優秀だと分かっているけど、そいつがいうこと聞かないなら……ドライな話これは邪魔ですよね、はい。信長はやり方が極端ではあるけど、信康始末しようかなという気持ちは分からなくもない。

井伊直虎、大人になったと言えばそうなんだけど、冷たくなったとも言えるなあ。昔ならやっぱり助けてやってくれと言ってたと思うのよね。


徳川家康の考える作戦はいかに。そしてすっかり万千代くんは家康の懐刀状態である。
今回暗躍するなあみんな。傑山も暗躍っちゃ暗躍。

家康の戦略。
今川氏真の力を借りて北条と手を結び、武田に対して明確なマイナスダメージになる同盟を手土産に、助命を狙う。


あとなんで異常に酒井忠次がカスキャラなんだろう。とか思ってたら瀬名様失踪ダァ!!勇んだな、瀬名。
これは瀬名を見つけ次第斬ることが、言ってみれば瀬名の願いの成就でもあるのではないかと。何処か小野政次を思い出します。


察しがいい直虎。そしてこれやっぱり完全に小野政次と同じということも暗に伝える。直虎ちゃんであった。
万千代も現れて大集合。
今年の家康、すげえ切れるよな正直。「瀬名は井伊ぇ匿って!!」まで仕込んである。

成功率100%じゃないとダメっすよ、の瀬名。
確かに「代理で瀬名が死ぬ」の方が確率は高いよね。
先日古畑任三郎津川雅彦回を見たため、こういう人が死のうとするのを引き止める場面に感情が動くっていうか。全然死ぬのやめる気ねえな瀬名。津川雅彦は止まったのに……。


割と本当に「悪女について」である。
徳川家康井伊直虎、万千代、石川数正、様々な瀬名に関わった人たちの流れがぐるぐると……結局間に合わなかったですね、うん。まあ瀬名様自分から死んだようなものですし。


瀬名が人柱となり、今川氏真の力で北条とのリンクも出来たのに、結局何にもならず信康は自刃。
なんすかねえ、流石にもう少し説明しても良くないか。信長の「余も好きにするがのう」だけでは。

なんか井伊直虎、ヘタれたよな。
出来もしないことを言って「じゃあやれよ」と言われたら「出来るわけない」と言う。
じゃあ言うなよって思っちゃうんだよ。小野政次はなんのために死んだんだよ。龍雲丸はなんのために別れたんだよ。


「虎松を使って、家康に泰平の世を作らせる」が井伊直虎の最終目標となりましたか。
結構この着地点、綺麗かもしれない。「井伊直政の母の物語」として分かりやすく、いい地点です。

瀬名と信康の死によって、ついに少し分かり合う直虎と虎松。
生き残った人には、死んでしまった人の志を受け継いで生きる……言ってみれば、これ一種の義務みたいな。

徳川家康を諌める井伊万千代。
これは直政として覚醒する第一歩だぞこれは。
万千代の中には、既に小野政次が生きている。
「負けた意味は、次に勝つためにある」か……。もう酒井忠次クビにして万千代を筆頭家老に取り立てろよ。

忠勝を呼べ!!

次回「決戦は高天神」。元ネタはドリカムだろうなあ。