心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

現代日本に対しての極めて個人的視点

選挙は自民党大勝、ただ立憲民主党も思っていた以上に議席数を伸ばして、一方で希望の党は予想通りに伸びない……という、まあ大方予想通りの結末に。
一夜明けて台風が荒れ狂う中、仕事に向かうべく早めに家を出たらスムーズに到着してしまったので、喫茶店でコーヒー飲みながら筆を取る。


アベノミクスは上手くいってますよ、実際数値として良くなってますよ、だからこのまま続けていきますよ……安倍さんはそんな感じで訴えているように聞こえるが、実際には経済的・社会的には苦しいままの人が多数で、アベノミクスの恩恵を実感している人は少ない……と思う。
結局データとして目に見える大きな部分“だけ”が改善されているから、データ上では大きく改善されているように見えるだけで、まあ要するに格差社会を助長してねえか?と思うわけで。だから枝野さんの言う「下からの政治」みたいなのが琴線に触れるのでしょう。ほとんどの人はアベノミクス実感ないんだもの。とはいえ自民党の大勝ちって、どういうことなんだろうな。安倍晋三ではなく自民党に投票した、みたいなことなのかな。うーん。

天?天和通りの快男児 18

天?天和通りの快男児 18

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一般的な幸福である(と思われる)それなりに出世して、金銭的に気持ちゆとりがあって、家庭を築いて……みたいな幸福については、緩やかに難易度が上がってきているのが今の日本のように感じる。
でもこれ、個人的には周囲に合わせてないと恥ずかしい的な、日本人が強く持ちそうなコンプレックスみたいなものの影響もあるんじゃないか。

というところで、意外と割り切ることに成功した人間からすると案外悪くないのが現代日本でもあるんじゃねえかなどと考え始めた。

死を目前にした赤木しげるひろゆきにこう言っていた。

その「まとも」って何……?
平均値……
世間並みってことか……?
そういう恥ずかしくない暮らし……ってことか……?
お前はその「まとも」……「正常であろう」っていう価値観と
自分の本心……魂との板挟みに苦しんでいたんだ……!

という感じで、晩年の赤木しげるの人生哲学はかなり突き刺さるものが多い。
先に書いた「それなりに出世して、金銭的余裕があり、家庭を築き……」みたいなのがまさに赤木のいう「まとも」「正常」なんだろうけど、これが果たして本当に自分個人にとって幸福であるのか?を考える必要はありそう。


そうなると僕は自分の家庭を持つなんて面倒だと思ってしまうし、金銭的には余裕はなくても生きていけるプラス色が付いた程度あればいいし、社会的地位にも興味はなく、自分の時間が確保されていることの方が優先される。
もう、ある意味「まとも」ではないわけですが、それを認めて開き直ると存外悪くはないのも現代日本。
社会的・経済的危険性は常にあり、そういうリスクはあるとはいえ……仕事を選んだりしなければ仕事自体はあるので(だからといってブラック企業を肯定はしませんよ、もちろん)。お金をなるべく使わないで暮らすのも、考えてみると地味に面白かったりもする。


とはいえ今の政治や社会にこのままでいいよ、というスタンスではもちろんない。改善されればマジョリティな幸福ももちろん、僕のようなマイノリティな幸福も成立しやすくなるから。
もう過去形になっちゃったけど選挙はちゃんと行きましょう。