心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

おんな城主直虎 第27回「気賀を我が手に」感想

微妙なところなんだけど、城主としての気概はあれどさらなる領地の拡大、つまり国主、やがて大名へ……みたいな気持ちは薄そうな直虎。先週の「じゃああんたが気賀も治めたら?」の流れに消極的なあたりからなんとなく感じ取れたりして。


今週のタイトル、元ネタがわからない。
分からないのでシタン先生の含蓄あるお言葉を載せておきましょう、関係ありませんがね。

意外とコントロールするための材料は揃ってる感じあるけどね。
寿桂尼様からアプローチ。
お城に使う材木も井伊の用意したものだし……。

とか思ってたら井伊の城に気賀の町衆が来て、そのまま「井伊様に治めて頂きたい」と来たもんだ。
風は井伊に吹いている……。でもここですぐ「分かった!」と言えないのが井伊直虎の弱さ、なのだろうか。

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どうも今川配下としての立ち位置の怯えですか。
ただここに来て結局アンタが気賀を預かりたいかどうかですよ、と小野政次が感情的なところから後押しした。

「井伊の気賀支配権ゲット作戦」の軍師は方久。
町衆には時間を稼がせつつ、井伊の目付役にして今川直臣の関口さんを説き伏せにかかる方久。
今週の主役は方久か?

南蛮渡来の香水の賄賂……いや、これまさかとは思うけど、洗脳するような薬品盛ってねえだろうな?
露骨にカネのルートで釣った。これが方久。


一方龍雲丸、まだ話の展開を聞いてなかったから「もうどっか行こうぜ」と話してましたが……間に合った。
井伊が気賀を治める。龍雲丸としてはこのラインはある種の落とし所でもある。
武士は嫌いだけど、まだ大丈夫なほうの武士が直虎。

つーか先週の直虎ちゃん、シタン先生の話のアンチテーゼみたいなこと言ってたんだな……。


あとは今川氏真を説き伏せれば勝ちか。
方久は崩し済みの関口さんを脇に、中村屋もセットで攻め込む。
……このタイミングで武田の問題が悪化したか。この問題にリンクして気賀のディフェンス的に武力優先の支配権となると、井伊が弾かれる気配濃厚に。これは単純に運が悪い。


龍雲丸、動く。
「まだ諦めてない」のは龍雲丸だった。
未来の気賀のために、未来の井伊のために龍雲丸たちが城の普請を受ける。

これは龍雲丸、1つ考えてるなコレ。
港町・気賀であるからこその城。満ち引きを活用したギミックキャッスル。なんかモン・サン・ミシェル感ありますよ。
「捕まらぬ城か」
「根が盗っ人なもんでね」
粋なトークだぜ。

いや、龍雲丸の人生普通にエグいな。二回家族を奪われてるようなもんじゃん。
一日中雲を見ていても誰にも何にも言われねえ。
だから龍雲丸。
だけど今は仲間に縛られ、縛られた雲。だけど心は縛られてないよ。


その時、直虎に電流走るーー!
「井伊が治めたい」と言うのではなく「大沢に治めたくない」と言わせる。
ワンチャンありそう。

方久、直球。
政次はというと……つーかマジでクソ殿様だなコレ。政治から逃げて踊り狂うって。そのクソ殿様モードであるところをついて……取った!!
やっぱり方久、なんだかんだで使える男。

これはなんですか。
「気賀城」でいいのかな、普通に。
なんだか平清盛が作りそうな城ですよねえ……。

「いや……大したものだ」
ひええ、政次カッコいい。
ついに龍雲丸と政次もちょっと仲良くなれそうだ。

「ここに根をはると決めたんで」
「……そうか」
もう柳楽優弥高橋一生が主役状態!!

次回「死の帳面」。
直虎の理解者である寿桂尼に死の影が迫る。