先日かつやで久しぶりにカツ丼食べながらふと思ったんですよね。
「既に料理として完結しているトンカツをさらに調理して、しかもそれが一見カツのサクサク感を殺すような調理法で、だけど超美味いって閃いた人天才かよ」
と。
なんかもう、普通思いつかないと思うんだよね。
「いっちょトンカツを卵で閉じようぜ!」
ってならないと思うんだよ。そこに天才性というか、パラダイムがあったと思うのだよ。
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Wikipediaさんを読んでみても、高畠増太郎氏が考案したらしいみたいな情報は載ってるんだけどどうやって閃いたかは載ってない。
大体トンカツ自体が明治に入ってからの食べ物で、ちょっと調べてみるとトンカツとカツ丼との時間的な空白って20年ないんですよね。
もう意味が分からない。
「うおートンカツ美味え!」
というムーヴメントからわずか15年程度でカツ丼が誕生している計算になる。
もはやトンカツは不完全だったのではないかとか思うくらい発展が速い。
どうやって思いついたのかなあ。
揚げたてじゃなくて、シナシナになって美味しくなくなったトンカツをどうにか美味しくできないかと考え始めたのだろうか。
そこで日本人の好きなダシを効かせて卵で閉じよう、あっ、タマネギも入れようぜ!みたいな。
ゴールまでの手順多くねえか。
そんなあたりもよく思いついたなあ、とか感動するのです。
これ言い出すとコンニャクとかマジで完成系までの手順見てると頭おかしいんじゃないかと思うくらい手間暇かかってる。
あの芋を丁寧に洗ってからすりおろし、それに石灰を加えたやつを型に入れて整形してから茹でる……。
そこまでして食べるか?と思っちゃうんだけど、そこまでして食べる方法を考えてくれた方がいたおかげでいま美味しくおでんとか食べられるんだもんねえ。昔の人すげえっす。