心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

刃牙道 第124話「祝福(いわ)い」感想

夢見続けて数十年。
ついに本部以蔵の夢が叶う時が来た。

ポンッ
と一升瓶の栓を開け、口に含むと真上に吹く。グレート・ムタの毒霧的な要領で。
セルフ祝盃。

この本部以蔵の「夢」とはなんなのだろう。
武を志し続けて、その先に見た一つのゴール……宮本武蔵と直接戦えることか。
それともようやく正式に「守護る」ことができることへ喜びか。

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闘技場の柵に手をかけると、軽い身のこなしで飛び越え本部以蔵リングイン!!

「出……った……ッッ!!」
刃牙くんがすげえ驚いている。
あとみんな本部の姿を見て驚いている。
ジャックあたりは複雑な気持ちじゃなかろうか。ファイターとして終わりです。

「はァ!?」
これが徳川さんのリアクション。呼んでないのに本部来ちゃったよ!的な。
まあ徳川さんとしてはちゃんと本部以蔵VS宮本武蔵をマッチメイクするつもりだったんだろうな。


武蔵はというと、本部さんの姿を見て徳川さんに「気が利くな」と。
勇次郎とのサシ飲みで、武蔵は本部さんを高く評価していることは明らかだ。
肉の宮のお次は武器満載の技の宮。そんな展開に武蔵は嬉しそうだ。


この日の朝、本部さんは水を浴びていました。フンドシ一丁で。
おそらく初公開であろう本部さんの肉体。
刃牙やピクルのようにバキバキに割れまくった腹筋、というような肉体ではない。
少し膨らんでいるお腹は、しかし筋肉もがっしりついている印象。
なんとなくプロレスラーとかを彷彿とさせます。50代に手がかかった武術家の肉体……妙なリアリティがある。


そこに訪れたのは渋川先生です。
二人でお茶しながら、渋川先生は突然尋ねます。
「オマエ、日にどれくらい稽古してる?」
長い長い沈黙の後、本部は答えました。
「日に数度」
「日に数度も稽古するか!」

「いえ……日に数度、心が武から離れます」
カッケェ。カッケェぞ本部。
歯を磨いたり、飯を食ったり、知り合いと触れ合う時の喜怒哀楽。
そんな時、ふと「武」を忘れて“しまう”。
それ以外は、常に武を想う。


時は今に戻り、ピクル戦直後だから……と言って闘いの日を改めようとする徳川さん。
しかしそこで立ち上がった渋川先生が拍手を始める!
それに引っ張られるように他の人達も拍手を始めるッ!!

舞台は整った。
ついに本部以蔵の灼熱の時が始まる。


今って喧嘩稼業では文さんと櫻井というスーパービッグマッチが行われているし、キン肉マンではキン肉マンとネメシスのキン肉族の因縁の対決が行われている。
そこに来て刃……本部道がいよいよクライマックスに向けて動き出した。

格闘漫画天国である。