心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

海藻と柚子胡椒のパスタ

外食のことばかりで記事を書くので、たまには家食の記事も書こうと思う。
正確には、内食と呼ぶのが正しい。
外食に対して、内食。
その内食をーーもっと言えば、自炊をしようというのである。
久しぶりのことであった。

ゼロからはじめる自炊の教科書

ゼロからはじめる自炊の教科書

特別な用意はなかった。
冷蔵庫の中を見ても、何か食材があるというものでもない。普通ならば外で何かを食べるか、作るにしても一度買い物に出なければならないような中身である。
それでも外には出ない。
それは、既に外出をして戻ってきたからである。
散歩であった。
その帰りに、何かしらの店で食べて帰るーーそのつもりが、食べるものも思い付かずに、家に帰ってきてしまったのである。

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冷蔵庫の中には、ほぼ、何もないと言っていい。
幾らかの調味料があるくらいだ。
乾物などをしまっている戸棚を開けると、パスタ麺と、アオサが目に入った。
アオサは、海藻である。磯の風味が強い。
これと、パスタ。
そして冷蔵庫にある調味料を使って、シンプルなパスタを作ろうーー。
そういうことになった。

一つのフライパンだけで作る。
水を張り、沸騰した所でパスタを入れる。
塩は、薄めだ。このまま味付けもしていくので、通常通りに茹でる量の塩を入れると塩っぱくなりすぎるのである。

ある程度麺が柔らかくなった所で、味覇

味覇(ウェイパー) 125gチューブ

味覇(ウェイパー) 125gチューブ

これは、一言で言えば中華調味料だ。
これを、幾らか少なくなったお湯に溶かす。
まだ半分ほどの硬さの麺が、このお湯を吸う。その時に、麺に味が入っていく。
これが、パスタの大切なところである。

味見をする。
硬さとしては、もう一息というタイミングで、乾燥アオサを入れる。
一気に磯のテイストが広がる。
乾燥して封じられていたそれが、まだ残っていた水分に触れた瞬間に溶け出し、包み込んでいく。
これは、間違いなく美味いーー
だが、もう一工夫だ。
まだだ。
まだ、もう一工夫。
それは、柚子胡椒だ。
チューブの柚子胡椒を、水分がなくなる直前に少しだけ垂らし、パスタに絡める。


完成したパスタは、思っていた以上に美味くいった。
最後に入れた柚子胡椒の量が良かった。
これより少なければ、何も意味を持たない。
しかし、これ以上多く入っていれば、アオサの風味を消してしまう、そのような量。
たまらぬパスタであった。