心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

刃牙道 第104話「何者」感想

武蔵がペインさんをイメージブレードで斬り刻んだ。
それは格闘士ではないペイン博士にも完全に通じました。
肉を斬られ、内臓を斬られ、骨を断たれる。それをハッキリと感じた博士。
首を斬られ、暖かい血が噴き出すことを体感した博士。
……ここまで丁寧に説明してくれた初めての人がペイン博士ってのがなんとも言えないぜ。

博士は自分が「死んだ」ということを思い知りながら、部屋の隅っこで体育座りです。

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宮本武蔵に対してかつてのライバル恐竜・デイノニクスや自然災害の火山を思ったピクルは、ついにそのエナジーを解き放って強烈なサイドキックを放った。
武蔵はそれをかわし、両の手を握り拳槌をピクルのモモに振り下ろす。

ここから武蔵マジック。
どう見ても打撃なのに、攻撃属性は斬撃のようです。
ピクルの足には一直線にアザが。
(骨を断てない)
(せいぜいが肉)
何者。
武蔵は自身が加えた攻撃の感触から、ピクルの耐久値を値踏みしているようだ。


続けて放たれたピクルのアッパー。
かわしながら、既に攻撃の動作に入っている。
胴を一閃。
こういう時の武蔵のモーションはつくづく映えるなあ。刃牙道に入っての最大の魅力ポイントは、個人的には「武蔵の動き」であるわけで。
ともかくその動きでピクルの胴を横薙ぎにするも、やはり肉を斬るのがせいぜい。内臓に達しない。
何者。


今まで武蔵が闘ってきた誰とも異なる感覚。
こ奴……何者と戦ってきた?
ここにきて武蔵の目に黄金の山が写る。ピクルもまた、武蔵にとって金銀財宝でした。

とっとと決着(おわ)らせるか……!
という武蔵のギアアップで次回。


ちょっとこの宮本武蔵の「さっさと決着付けますか」はウソの可能性があるのが怖い。
烈海王と戦ったときも、開戦直後に「長引かせるものでもなし……最短最速にて終わらせるか」と言ってから単行本にして1冊以上戦い続けたという前科があるのが武蔵だ。
あの時は現代格闘技術を見れるだけ見ておこう、みたいな感じに考えがシフトしていたと見ることもできるけど、今回は原始のファイターピクルだし学べるのは古代人の脅威のタフネスと身体能力だけだからなあ。

逆にピクルにはまだ4足歩行モードもあるし、最終奥義である骨格チェンジもある。
武蔵が「いくら身体能力凄くても人間の形だし……」みたいな感じで戦ってたら、ピクルの変身によって手痛い反撃を喰らいそうだ。


ところでふと思ったんだけど鎬昂昇はいま何やってるんすかね。
伝説の剣豪が蘇ったのに、斬撃空手の第一人者が動かなすぎるでしょ。
本部よろしく「俺が斬らねばならぬ」ですよ。