もう単純に面白い
話題になってる作品「オデッセイ」。
話題になってるし、「マット・デイモンが火星でDASH村する話」って聞いたら居ても立っても居られず見てきた。
実際に観てみると、笑いあり涙ありって感じで気持ちの良いエンタテインメント作品。
「インターステラー」のようなディープな世界とは違って、もっとライトな気持ちで楽しめるという感じだった。
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あらすじとしては火星探査中の宇宙飛行士6人がいたが、突如吹き荒れた砂嵐によって緊急離脱をすることに。
その脱出途中でマーク・ワトニー(マット・デイモン)が飛んできた機材にぶつかり吹っ飛んでしまい、状況からみてまず死んでいるだろうと思い止むを得ず5人で火星から離脱。
しかしワトニーは生きていて、火星探査のための住居スペースや火星探査機は無事に残っている。
火星での孤独な究極のサバイバル・SASUKE!!というわけです。
多少強引な展開もあるけれど、そういうところも含めて楽しみましょうっていうパワーがある。
住居スペースのシステムによって水と酸素はある。
ただし食料は数十日で尽きるので、食料を作らなきゃいけないぜ。
マーク・ワトニーは植物学者なので、真空パックで保存されていたジャガイモに目を付ける。
住居スペースの一部屋に土を敷き詰め、半分に切ったジャガイモを並べる。肥料は自分たちの排泄物だ。
次の問題として植物が育つための水は、もともと設備で作られている量では圧倒的に足りない。そこで燃料エンジンの水素を使って……みたいな感じで、一つクリアするとまた一つ違う問題が現れる。
それを知識と創意工夫で一つ一つ乗り越えていく。
そこに「火星に一人で取り残されてしまった」という悲壮感がない、というのがオデッセイの特徴だし魅力だろう。そしてDASH村と呼ばれる所以でもある。
この閃いてそれを実践している場面(DASH村でいうと橋を作っている最中)のようなパートでは、決まって70年代ディスコの名曲が流れる。これは女船長であるルイスの荷物にあった忘れ物で、暇だから音楽を流そうと思ったら古い70年代ディスコミュージックしかねえ、という展開で。
- アーティスト: Vickie Sue Robinson
- 出版社/メーカー: Metacom Music
- 発売日: 1998/11/12
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“ビートを回して”
「ビートは回さない 断固拒否する」
ワトニーに比べるとルイス船長は音楽の趣味が古いし、何よりワトニーには合わないらしい。
そんな感じで何か火星でのサバイバルに進展がある場面ではディスコミュージックが挿入歌として流れるのが印象的で、なによりそれが明るい雰囲気を作り上げるのに一役買っている。
食料問題をクリアし、探査機の移動距離延長、地球との通信機能を回復……その先に、地球との交信の中で脱出手段へと辿り着くワトニー。
オデッセイのwikipedia読んじゃうとモロに終わりまで書いてあるけど、やっぱりハッピーエンドです。それがいいし、それでいい。
明るい雰囲気のサバイバルSFってのは新しいスタイル。
万人が楽しめるいい作品だった。