最近テレビでは全然見ないけど、実はラジオが大人気だったり本を書いたりネット上でコラムとか書いてる髭男爵の山田ルイ53世さん(ひぐち君の方はまるで何してるかわからん)。
- 作者: 山田ルイ53世
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2015/08/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「“社会の歯車になる”も大切や」 髭男爵 山田ルイ53世のキャリア観に迫る - リクナビNEXTジャーナル
もはやここから先の私が書く内容は最悪読まなくてもいいから、このリクナビさんところのインタビューは読んでみて欲しいっすわ。
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キャリアとビジネスのコラムサイトで「諦めること」を説く
「自分にはその能力はないんだ」って、しっかり自覚しないとダメ。結局「もっと素敵な自分にならないとダメだ」っていう思い込みから、理想と現実との差が生まれて苦しむことになるので。 自分をあきらめてあげることが大事。「これは自分には無理」って気が付いたら、ちゃんとそれを受け入れて、あきらめていく。
“可能性の断捨離”っていうのかな。自分の可能性をひとつずつ削ってあげる。そうすることで、逆に選択肢が出てくると思うんですよ。僕だって、正統派の人生を歩むことができていたら、芸人になってなかったですから。
憧れを持って、それに向かってやってみる。そしてダメだったらちゃんと“あきらめる”。
これ出来そうで出来ないからなあ。そしてこういう考え方、私は毎度のことながら仏教さんから学びました。
いわゆる自己啓発本なんかでは「諦めずに続けた人間だけが成功する」って部分だけを書いていて、その影にいる数多の死屍累々に目を向けない。それはどうだろう……。
そもそもその死屍累々の方が圧倒的多数だもんね。
松岡修造は「諦めんな!」って言うけれど、水木しげる先生は「努力は人を裏切る」と言っている。マイノリティ/マジョリティのどちらに向けた言葉なのかっていうのは考えて受け止めたいところ。
しかし「可能性の断捨離」って言葉は響きもメッセージ性も良い。
挫折して膝を着いたその先の話
挫折して、膝を着きそうになったら。
まず膝着いちゃえよというのが山田氏のスタイル。そうして両膝をついたら正座になる。ちゃんと居住まいを正して、問題と正面から向き合う機会だと捉えるのだそうだ。
無理して膝を着かないように頑張りすぎるくらいなら、膝を着いたままでも少しずつ進んでいこう。
それでも諦めきれない時は……。
そういうときは他との比較じゃなく、自分に集中して、「自分ができることを積み重ねていけばいいんだ」と、大人になってやっとわかりました。僕の場合、自分なりにちょっと文章を書いてみるとか、ひとりでやっているラジオ番組で面白さのクオリティを保つとか、小さいことですけど、そうやって他人を視界に入れずに自分と向き合うのが大切なのかなって。
これまたいいっすね。
割と諦めきれない場面では「なんでアイツは出来るのに……」みたいな感じで他人との比較に起因するパターンあります。
結局今の自分がやっていること、できることをちゃんとやることでしか先に続くものは生まれないし、目の前のことに集中してちゃんとやりましょっていう。これまた仏教的発想だ。
ラジオで冗談交じりに「髭男爵山田ルイ53世の講話集」なんて言ってたけど、結構マジでお寺の説法クラスのお話な気がする。
ラジオ「髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」でこのインタビューに触れた時にはもう少しエグいところまで踏み込んで「可能性の断捨離をした結果、何も残らない人間も間違いなくいる」という話までしてるので興味ある方はそちらもどうぞ。
さあ、いまの自分にできること……ちょっと腕立て伏せしますか。