心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

真田丸 第3回「策略」感想

なんか今年の大河は話のタイトルがシンプルでいいなあ。「決断」とか「策略」とか。最終回は「突撃」とかにする?

過去2回をベタ褒めしつつ観ていたけれど、ディープな大河ファンからすると今年の大河はどっしり感が足りないっぽい。じゃあ昨年の大河はどう思ってんだろう……などと思いつつ、まず素直に面白いドラマになってること自体が素晴らしいんじゃないかしら。
感覚的には「新規視聴者を囲う丁度いい着地点」に近い場所、それが今年の大河のスタンスなのかなーとか思う。


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ふと真田信繁という人物の人生を思い返すと、地味に人質期間が長かったり、関ヶ原後から大坂の陣までは雌伏の時ですから、この辺をどう味付けしていくかこそが勝負どころか。今の真田家筆頭・草刈正雄が主役の時期を終えてからが本当に試されるドラマかもしれない。


まずこのオープニングの「前回のあらすじ」が軽い復習できて良いですな。
歴史知ってると「あと数ヶ月で本能寺かよ……」となりますけどね。

真田昌幸、ここに来てギャンブラーの血が騒ぐ。織田家に着くことは意外とすんなり通る真田家会議は、そもそも真田一族のギャンブラー魂なのだ。


「そこの紐を取ってくれるかい?」はこれ後の真田紐への伏線っすか?
真田信尹さんって信長の野望とかでは全然見ないだけに、ここで初めて知ったわい。

大泉くんの嫁さんは病っすか。
本多平八の娘は再婚相手だったのね。

追い詰められたら強くなるのが真田の気風。
そして母様だけ明らかに気風が違う。そりゃ血が入ってねえもんな。


家康は信長のために高遠城のあとをクリーンに片付け中。
本多“藤岡”忠勝登場ッ!!
意外といいっすね。もっと藤岡弘藤岡弘するのかと思ってたけど、本多平八っぽいぞ。
武に行き、信仰に生きる真っ直ぐなモノノフ感出てます。

武田遺臣は徳川が回収するもんな。この辺が信長なんかと違って天下太平に通じる考え方なのかも。


小県郡の国衆会議。
信之くんはピュアっピュアだな。どう考えても他の国衆のためじゃなく真田家の存続のために総代したいでしょこれは。


真田の郷に帰ってきたからようやくヒロイン登場です。しかも二人。
恋愛感情の人と友情の人。この辺現代ドラマって感じあるね。
櫛のレベルが違う……!ゴゴゴゴゴ。

作兵衛の変形ダブルアームスイングみたいな奴が炸裂。
そしてキンコメ今野くんも登場。うーんドラマとは関係ないけど頑張って欲しい。
真田の郷を守るため、真田信繁も出陣だ。


一方嫡男ですから、真田信之はお父さんの命で上杉にお手紙届けます。サポートは佐助。
そして病の奥さんがなんだか扱いにくそうだね。

国衆の暗躍が光る。
農民たちの戦いというクローズドな戦、一方国衆や他の大名達を絡めてのワイドな外交戦。
「戦術」と「戦略」の対比ですかね。
信繁と信之の違いの暗喩になってていいかもね。


信繁は防衛成功、信之は佐助を斬られ国衆にバレてしまった。
マジメ過ぎるなあ。
寺島進は既にスパイですよ。
「上杉さんぜひよろしく」という内容の手紙を信長に室賀を使ってリークさせることで、結果的に真田の評価を上げるというこの謀略神っぷり。
真田信之だけがこの生き方をできない。これがこの弱小状態の真田の戦いということは、全て結果から理解することになる哀しみ。


つーかそういや姉上の旦那生存してたね。
井浦さんは忍びスキル高いの?

兄上ショックがデカい。
しかしですね、この兄上の実直さは真田家に足りないものを補う唯一の魅力でもあるんだよな。
……昌幸だってそれを理解・評価してるから、すげー叱ったりはしないんだろうよ。
しかしつくづくこの父と弟に挟まれてたんだから、凄まじい心労だっただろうな。


信長のところには兄は連れて行かずに弟を連れて行く。
そりゃあ死地に向かうようなものだし、嫡男を連れて行くわけにはいかないよな。
……とか言ってるけど、これ普通に向き不向きで判別して選んだ感あるよ。


次回は
「姉上で行きましょう!」
「ここは是非、姉上で!」
の挑戦です。
ついに信長が本格登場か。