先週に続いて郭海皇先生の武術講座だッ!
実践編の今回は郭先生の中華刀二刀流です。
- 作者: 板垣恵介
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2015/01/08
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「二刀流は宮本武蔵だけのものではない」
そういってブンブン肉厚な2本の刀を振り回す郭海皇に、愚地克己は日本の剣術とは正反対の感想を覚えたのでした。
つーか克己、素手でのシャオリー講座に出席しなかったのは何故なのか。素手の空手にこだわる克己には、先週の方が意義のある授業だったと思うけど……。
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日本の剣術が「静」ならば、中国の剣術とは「動」。
確かに空手の型を見た後で中国拳法の型を見たりすると、そういった片鱗は垣間見えますよね。
ただ動と静の振り幅が攻めのシャオリーの要なので、もしもシャオリーを攻撃に転じようと思ったのなら日本の武術のほうがヒントありそうな気がする。
攻撃は鋭利に、受御は優美に……が中国拳法の要諦だそうで、それをヘビと鳥の闘いになぞらえて解説してくれる郭海皇。
……しかし、それが通用するのは徒手の場合までだそうで。
烈海王最後の稽古は、「郭海皇の二刀流をシャオリーで避けきる」のようです。
これは最悪死ぬ。だから克己以外は帰したのか?
「飄(ひょう)になれ」。郭海皇はそう言います。
飄とは風。つむじ風。
その身をつむじ風へと変化して、武蔵の剣をかわし、吹き飛ばせ……そんなメッセージでしょうか。
一方の宮本武蔵はというと、刀を帯刀したまま木のそばに突っ立っている。
その時、一枚の枯葉が落ちてきた。
抜刀。
縦に斬り裂く。
返す刀で横に真っ二つ。
納刀。
地面には綺麗に4つに分かれた枯葉が……。
「まずまず……と言ったところかの」
カッコイイー!!
宙に舞う枯葉程度なら、まるで問題なく斬ることができる武蔵。これはシャオリーが通用しないことを示すメタファーではなかろうか……というところで次回へつづく。
愚地独歩戦でも見せましたけど、刃牙ワールドの武蔵は抜刀術の練度もすげえことになってます。
宮本武蔵が生きた時代ってのは体系化された抜刀術に関してはまだまだ黎明期だったはず(居合の開祖・林崎甚助さんが生きた時代とさほど変わらないのです)なので、やっぱり独学で身に付けたが実戦剣術としてあった流派でもなんでもない技法なのか。
あと武蔵の二刀流がまだ実現出来ない問題もあります。長い方の剣は名刀・國虎を徳川さんから借り受けているものの、左手に持つ脇差がまだ見つかってない。相当強靭な作品じゃないと根元から折れるのが武蔵の筋力クオリティなので。
史実だとタイマンでは二刀流をほぼ使わなかったという武蔵。
烈海王との闘いには、國虎一振りで臨むのでしょうかね?
〜1月29日追記〜
今朝改めて読み返したら寺田もいました。
そこで寺田のことを考えてみます。
郭海皇のシャオリー講座・対刀編は神心会の中では愚地克己と寺田の二人だけに伝授された。
このことからも推察できますが、寺田は神心会の中では有数の猛者なんでしょう。世界大会常連とかそういうクラスであって欲しい。それこそ副館長くらいのレベルで(愚地独歩って名誉会員みたいな状態だよね?)
気を失ってるドイルの監視役も寺田。克己のためにピクルの足止めに動いたのも寺田。そして烈海王の組手の相手すら務めるようになった寺田……。あれ?逆にルールのある表の試合はそんなに強くないけど、スポーツではなく「武術としての空手」を叩き込まれてるのか、寺田?
ともあれ刃牙世界の主要メンバーの戦闘能力がおかしなインフレを起こしているだけで、きっと寺田は「オールラウンダー廻」くらいの世界だったらぶっちぎり強いのではないかと夢想。それこそ無双状態。オールラウンダー寺田であります。
- 作者: 遠藤浩輝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/11/21
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地味に寺田さんからも目が離せないオールラウンダー……じゃなくて刃牙道。オールラウンダー廻も今すげー面白いけどね。
烈海王VS宮本武蔵では解説役になれるのか。
シャオリーの本質、宙に舞う羽毛を感覚で捉えた的確な解説センスを発揮して欲しいもんです。