心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

刃牙道 第31話「察知(キャッチ)」感想

はは……見事だ少年(ぼん)


攻撃しようとするものの意志を、攻撃を受けるものが本人よりも先に察知(キャッチ)できるとしたなら?


バキ読者にはご存知トール・ノーレットランダーシュ先生が再び登場!

ユーザーイリュージョン―意識という幻想

ユーザーイリュージョン―意識という幻想

ちなみにこの方は実在する方ですし、「範馬刃牙」でのオリバとの戦いにおいて登場した著書も本当に書かれたものです。

この本の書評というか感想というか、そういったものを書かれている方もいるのでご紹介しておきます。

かいつまんで説明すると、人間は入力できる情報に対して意識下における情報の量が極端に少ないので、「情報の選択」というアクションに0.5秒かかる、というもの。
今週の刃牙道でいうと、刃牙くんが「ジャブを打つ!」と思う0.5秒前の段階で武蔵の立ち位置や周囲の環境、自身のコンディションや打ち込むべきタイミング、そういった膨大な情報が一度入力されていたというところでしょうか。

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その辺をかえりみて読み返すと

つまり宮本武蔵
刃牙くんが「ジャブを打つぞ!」と思う前の無意識を
刃牙くんが自覚していない状態で先に己の意識下に「察知」した

という恐ろしいことに。勝てるわけありませんよ。
自分自身のものは0.5秒後にしか訪れないのでどうしようもないのですが、自分が0.5秒先んじて「相手の無意識」を見切るってところでしょうか。
武蔵かっこいいですねえ。


しかしこの意識合戦、バキと勇次郎が既に行っているような気が


はてさて、ともかくそうして「刃牙の無意識」を一方的に察知した武蔵は、なんとジャブを放たれる前に掴むという離れ業をやってのけました。
そのまま左手に握ったイメージの刀で、刃牙を袈裟斬りに一閃!!

すごく痛そうです。
刃牙がこんなに痛そうにしているのはいつ振りしょうか。
思えばここまで明確に「斬られる」というのは刃牙くんには初体験なので、はじめて体験する痛みにやられているのかも。


ここで少し思うことがあります。
空手道北辰館トーナメント準々決勝、姫川勉VS神山徹です。

姫川勉VS神山徹からいろいろ思いますが、この宮本武蔵の斬撃は姫川勉がやった攻撃と同じやつではなかろうか?

餓狼伝(20) (イブニングKC)

餓狼伝(20) (イブニングKC)

マンガ「餓狼伝」で行われた大会において、この姫川勉と神山徹の戦いの決着は

姫川勉が眉間、水月、金的に、イメージで攻撃を加える

というものでした。
その映像が鮮やかすぎたため、神山さんは実際にダメージを負ってダウンしたというもの。

姫川が――やればできたことをイメージでぶつけた

とは餓狼伝の主人公、丹波文七の弁。

これって宮本武蔵と同じことやってませんかね?なんて。


斬撃を食らった刃牙を尻目に、武蔵はかっこよく決めポーズ。
こんなの刃牙くんは黙っちゃいません。
苦しみながらも渾身のアッパーを繰り出しますが、なんと武蔵はそれを足で受けるとその勢いのまま飛び上がり、屋根の上へと着地しました。

「あの袈裟掛けを受けてまだ動けるとは」
「まだまだ楽しめる」

その言葉を残すと、武蔵は屋敷の外へと降りてしまいました。
一方の刃牙は力尽き、崩れ落ちるようにその場へダウン。

宮本武蔵刃牙の3連戦、刃牙の1勝2敗というところでしょうか。


来週はどちらを書くのでしょうね。
宮本武蔵の東京ぶらり散歩編か、刃牙が目覚めてなにやら考える編か。

烈海王ボクシング編の続きでもいいですよ板垣先生!!