心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青麻神社への徒歩巡礼

また神社にお参りしたいと思い調べたら、さほど離れていない場所になかなか由緒ある神社があることが判明した。
その神社を青麻神社という。

青麻神社は意外や意外、仙台の街からほど近い場所にあり、最寄り駅は仙台からわずか二駅の岩切。
ここからは徒歩1時間ほどということで、わたしにとっては慣れたものという工程の道のりである。

とはいえ、油断していたのも確か。
思っていたよりもずっと過酷な旅となったのだった。
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岩切駅からは「県民の森」という道に入り、始まりに見えてくるのはこの「岩切城跡」の石碑だ。

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岩切城 - Wikipedia

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岩切城跡の登り坂を登る。
正直何も残っていない場所ではあるが、ここはかの留守政景の居城だったお城。
伊達一門の人間で、岩切、利府一帯を治めていた人で、東北の関ヶ原とも言われる長谷堂城の戦いでも名前が出てきて、結構有名な男。
信長の野望では微妙な能力ではあるが、こうやって実際に戦いのあった城跡を尋ねると感慨深いものだ。



ここからはひたすらに森の中を走る道を歩いていく。
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車もあまり通らず、人もほとんど歩いていない。
自然に包まれているこの状態。少しずつ日常とは離れていく感覚が心地よい。

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この三叉路。さあどちらが神社への道だ?と思えば
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こんな感じで石碑が立っていた。ここまでの道のりにはまるで案内の地図といったものがないのでGoogleマップ頼りだったのだが、一安心して右の道へ進む。

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雨がポツポツと降り出して、まさかまさかの靴下に穴が開く。
そんな、なんだか地味に悪いことがつづく中で見つけたのがカマキリちゃん。
ずいぶん久しぶりにカマキリを見た気がする。わたしの行く先を見据えているこのカマキリに親近感が湧きまくる。
人に触れることがほぼゼロになっていたこの旅路、出会ったカマキリちゃんとは奇妙な友情のようなものを感じたものだ。



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到着したのはそこからしばらく歩いたところ。ポツリと現れた「青麻神社」。
全国にある青麻神社の総本山だそうで、由緒もある面白い神社である。
何より興味深いのは天之御中主神天照大御神・月読神という星、太陽、月を司る三柱が一緒に祭られている点。最近近くのいろいろな神社を参拝しているが、たしかに珍しい神社だ。


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鮮やかな朱色の橋の先にお社がある。小さな神社ではあるが、周囲は森に囲まれていて荘厳な雰囲気に包まれている。
そしてこの神社の湧き水は有名で、神社の向かいにはかつて茶屋だった場所にある井戸、そして境内の手水舎の水が有名だそうだ。
井戸には車で訪れた人たちがポリタンクを持ってきて、水を汲んでいた。
わたしも一口いただく。神水をいただき、ずっと歩いてきた疲れを癒してもらった。


天気は良くなっていた。
このまま利府のほうへ抜ける。これまた長い道のりだったが、それもまた楽しからずや、といった具合で。

さあ、次はどこに行ってみようか。