心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

刃牙道 第27話「竹」感想

宮本武蔵に一撃で負けた刃牙が目覚めたのは、徳川さんの屋敷の一室。
まあ普通の人間なら間違いなく死んでるんじゃねーのかっていう叩きつけられ方をしておきながら、頭おさえて

「いッ……」

で済んでいるあたりはさすが無限のタフネスを持つ刃牙さんです。

スポンサードリンク


「負けた」という事実を、武蔵の強さを半ば喜びながらも思い返す刃牙

ハイキックをかわされ、足首を掴まれるとそのまま片手で地面へと叩きつけられ終了。
確かに、強い弱いという以前の結末でした。


刃牙くん、宮本武蔵と闘ったんですねえ〜。
……ということを少し冷静になって考えた刃牙本人のコメントは

「はァ!?」

でした。しかも2コマ連続。
宮本武蔵ってあり得ないでしょ!?
を今さらの刃牙くん。なんかこのあたり「あ〜いま自分バキを読んでるな〜」と思う、そんな板垣作品らしい空気。


とりあえずもう一度会いたい。
そう思い部屋を出た刃牙、あっさり宮本武蔵と再開。
武蔵は庭で「トレーニング」をするといいます。
切ったばかりの竹を一本ずつ両手に握ると、例の「人差し指だけをひっかけた握り方」で振り上げる武蔵。


刃牙くんは聞いたことがありました。
宮本武蔵は、その握力と振りの風圧によって、竹を一瞬にして「ささら」にすると。

f:id:hiza10ji:20140828112934j:plain
これがささらです。こんなカタチにバラバラに割ってしまうというのです。

ドフュ

といういかにも刃牙っぽい擬音で振り下ろされた日本の竹は、見事にささら状へと変貌していました。
しかもそこからは次から次へと持ち替え、まるでそうすることが仕事の職人みたいな感じで淡々と振り下ろしていく武蔵・・・。


目が覚めてその存在に改めて疑問を抱えていた刃牙くんは、静かに「ムサシさん・・・」と呼びかけました。



今週は武蔵が竹を振り下ろすシーンの力強さを堪能する回だったという印象。
しかし「握力」と「風圧」によって竹をささらにするってんだから、

花山さんとかできそうじゃないっすかね同じこと
とか思ってしまったんですがきっと風圧が足りないということにしましょう。


しかし今のところ宮本武蔵が繰り出した技というのが、この振り下ろす動作だけなんですよね。持つモノが貧弱な日本刀→範馬刃牙→竹と変化しているだけで。あとは刃牙くんのハイキックかわしたくらいですか。
正直これだけ長い間続いた格闘マンガですから「強さを表現する」というための新しいモノサシを用意するのがすごく大変なんだと思うんですが(今回だって握力に触れてますけど、その面では花山さんのほうがインパクトありますしね)、なんとか宮本武蔵オリジナルなところを繰り出していただきたいものです。