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心の雑草

「げ」と申します。「旅=人生」というライフスタイルをめざして、心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

「ブログを書く」のは本当に「作る」に入らないのだろうか

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【書評】お前ら、ブログなんか書くな!プログラミングも古い!物を作れ!物を作れ!そして物を作れ!/「Makerムーブメント宣言」 - マトリョーシカ的日常

物を作る。
素朴な疑問として、そこに「文章を書く」ことは入らないのだろうか、というのが初めに出てきた問いでした。


例えばわたしの場合は中学生の時に小説なんてものを書いていて、これは手書きでノートにひたすら書きなぐっていったもの。
いま読み返すと恥ずかしい(んだけど、年齢に変化はあれど作者=読者であるために内容は妙に面白い)シロモノですが、こうして今実際に一冊のノートとしてカタチになって残っているわけです。恥ずかしいけど多分捨てたりすることはないように思います。

「実態を伴うものを作ったときの満足度」ってのは確かにあるものですし、何より身体的なことというのは作るという行為に限らず高揚するものなんですよね。100メートルのタイムが縮んだとか、ハイキック一発でノックアウトしたとか、そういうのはやっぱり身体感覚っていう上乗せがあるから感動が強まるのはたしかです。


それでも「ブログを書く」ってのは現代人にとっての簡単に始められる創作行為のひとつであることには違いありませんし、なんでしょうね、全否定ってのはどうにももったいないといいますか。

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こうしてキーボードをたたいて文章を作ることだって意識を向ければ身体を使っているわけですし、もっと大きな話になれば小説家をはじめとする字を書く仕事をする人というのは、やっぱり「作る」ということをしていると言えるはずなんですよ。
それがそのままイコールで結びつかないだけであって、自分がコンピュータ上で書いたものが紙媒体で書籍化されて本屋さんに並んでいる、とかそういうのを見たらそれなりに「やったった感」みたいなものはある。

わたし個人の小さな話で言えば、こうしてブログを書いて、ネット上にアップして、それを読んでくれたひとがコメントをくれたりスターをつけてくれたり、ブックマークをしてくれる。それはもちろんうれしいですしモチベーションのひとつにはなるんですけど、それ以前の段階で書くという「作る行為」に対しての熱意とかそういったものがないとこうして一年以上も書いていられなかったはずなんです。


考えるに「身体を使って何かを作る」ということにはそれなりの資材をともなうことが多くて、それは時間とかお金とか場所とか、そして先生が必要になることも多い。
そこまでの時間がないとか、お金がない。あるいはどちらもなかったりする。
そうした人にとっては否が応でもできることとできないことっていうのが出てきて、そんな中でもそのハードルが低いのは「文章を書く」「絵を描く」といったことになるのではないかと思います。とりあえずお金や場所というものには縛られませんから。


もちろん料理を作ったり、何か道具を作ったり、そういったことに比べると「ブログを書く」というのは刺激としては弱いのかもしれない。
だけどそうだとしたらたくさん書き続けることで補うというのはできるはずだし(少なくともわたしにとってはそんな単純な話)、それでも足りないなら少しでも身体感覚に直結させるために、下書きを手書きで紙に書いてみてもいい。

考えない練習 (小学館文庫)

考えない練習 (小学館文庫)

最近読んでいるのがこちらの本なんですけど、身体感覚そのものにフォーカスするような行為というものは
他のことを考える余地を一時的に封殺してくれるので、集中できて気持ちもすっとしてくる。「考えなくなる」。

転じて考えれば、ブログを書いているときにはその時の身体感覚というものに意図的にフォーカスすればいいというわけです。
キーボードをたたく手、その音、ずっと画面を見ていて目が疲れてきたなーというような感覚、そして一つの記事を書き終えた時の小さな満足感に浸りながら、公開するためにプレビューを表示して体裁を確認し、最後に「公開する」までマウスを持ってクリックする・・・。

意識して「作っている」という感じをちゃんとその手に握る。
それだけで充実感、満足感って変わると思うんですね。

とかいいながらも、ブログだけに浸らずに他のものもどんどん作ればいいと思う。
そして逆に、他のものと比べてあーだこーだ言いながら、ブログから遠ざかる必要もないと思うのです。

・・・さて、刀でも振って自分の身体能力でも作りますか。

わたしはこちらの本を直接読んだわけではないので、読んでみたいものです。反論っぽい記事になってしまいましたが気になって仕方がない本となりました。