心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

笑えて感動する、まっすぐなエンターテインメント「超高速!参勤交代」感想

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たまには邦画をと思い、今日は「超高速!参勤交代」を観てきた。
*ネタバレ感想なのでご注意!!

第8代将軍・徳川吉宗が天下を治める時代。磐城国のわずか1万5000石の弱小藩である湯長谷(ゆながや)藩は、湯長谷の金山を狙う幕府の老中・松平信祝から、通常なら8日間を要するところを、わずか4日間で参勤交代せよと命じられる。湯長谷藩主の内藤政醇は、知恵者の家老・相馬兼嗣とともに4日間での参勤交代を可能にする奇想天外な作戦を練り、実行に移すが、松平もそれを阻止せんと刺客を放っていた。

超高速!参勤交代 : 作品情報 - 映画.com


参勤交代から帰ってきた翌日、「5日以内にもう一回江戸まで参勤交代しろ!」と言われた湯長谷藩主・内藤政醇。
帰って来たばかりで金もなし、そしてなにより時間もなし。
そんな中で頭の切れる家老、武芸に優れた武士、料理を担当する家臣など精鋭を選りすぐり、たった8人の奇妙な「参勤交代」が始まった。


満遍なく散りばめられたクスッとくるシーンや思わず声を出して笑ってしまうシーン。
気持ちの良いアクションシーン。
最後の最後に訪れる痛快なシーン。

どれもこれもが重なり合って、素直に「面白かったー!」と言えるエンターテインメント作品だった。


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全体的にじわじわくる笑いがたくさん。一緒に観ているお客さんの笑い声もして、なんだか暖かい気持ちで観れた。

金がなく荷物もギリギリまで減らしたいので、刀は当然竹光(刃の部分が木材でできてるニセモノね)。
万策尽きた家老が「もはや腹を斬って……!」と懐から抜いたのは竹光。「切腹すら出来ないのかぁ……」は吹き出してしまった。

竹光ネタは他にも使われているんだけど、これもちゃんと前振りになっていて。
ちゃんと真剣を手にしたクライマックスで同じ流れを持ってくるあたり、憎い演出だった。


佐々木蔵之介の抜刀術がすごくカッコイイのも必見。
何気ないけど、江戸とは違って田舎でひたすらに剣を磨いてきた湯長谷藩の面々の戦闘力はやっぱり気持ちが良い。


人情に厚い殿様が今まで築いてきたものが全て繋がって、不可能としか思えない参勤交代の道を文字通り繋いでいく。
超高速!参勤交代」。

タイトルとは異なりそこまでの疾走感はなかったけれど、暖かい日本映画って感じで良かった。