心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

「常在戦場」というライフハック

人生を劇的に変えるとは、ニュートラルのレベルをコツコツ上げていくこと | No Second Life

今朝、有名なブロガーである立花さんのこの記事を読んでいて、いろいろ思ったことがある。

僕は、ニュートラルな状態のレベルを上げていくことが一番の近道なのだと思っている。

あまりにも高過ぎる目標を掲げて1ヵ月で疲れ果てるのではなく、ちょっとずつ、ちょっとずつ自分のレベルを上げていく。


10キロダイエットしようとしていざ10キロ減りました、終わり。
これではそのあと継続していないのだから、再び体重は増え始める。
極論すると死ぬまで継続しなければいけないということだ。


「やったるぜー!」とか「調子いいな今!」とか、そういう精神的な高揚や瞬間的コンディションの高まりをモチベーションに転化するのは極めて不安定なことであって、簡単に始めた代わりに簡単にやめてしまうものなのだ。・・・実際自分もガキの頃はそんなもんだった。

一生懸命すぎるやつがちょっとしたつまづきで学校や会社を辞めたりするのに対して、なんとなーく通っているようなやつほどなんとなーく成功していくのに近いかもしれない。

「習慣化」というモチベーション維持装置

生涯規模の継続を行えるモチベーションとは何かというとそれは「習慣化する」以外にはないだろうと思う。

「ブログをはじめたら最低3か月は毎日記事を書け」なんて言葉があるが、これが何を意味しているのかといえば「精神的・体調的な波で書くのではなく、ブログを書くという習慣づけを完成させなさい」なのだ。


テンションが低かろうが、ちょっと風邪気味だろうが、とにかくパソコンなりスマホなりを開いて1記事投稿する。
それを続けていくことで、「ブログを書く習慣」をモチベーションに転化できるまでの期間が約3か月ってことだろう。実際そこから先は数日更新を休んでも「あーめんどくせえなー」とは思わないのだ。これ実体験ね。


「数は少ないですが毎日欠かさず拳立てしてます」とか「休日は仕事がある日よりも早起きして、映画を観に行ったり日帰り旅行に行きます」とか。
こういう習慣化できたことの数の増加や質の向上を、私は「ニュートラルのレベルの上昇」と考える。


常在戦場

習慣化する。
これってこの「常在戦場」という考え方と近いものがある。

文字通り「常に戦場に在る」、転じて「常に戦いの場にいるような心持で真剣に物事に当たりなさい」みたいな意味だ。


私たちは武士や侍ではないから、そこまでやる必要はない。というかそこまでやるとメンタルが持たないと思う。
でも「戦闘時」「非戦闘時」のオンオフを無くしていくというのは、そのまま「習慣化」と言い換えられるような気もするのだ。


普段から戦場に立っているような気持ちでことに当たっていれば、いざ本当に戦が起きたときに心は比較的乱れないだろう。「よし戦か」くらいのものだ。
それを普段のんびりまったりやりすぎていると、いざ戦というときに心も体も準備が追い付かないというわけだ。


現代を生きる私たちにひるがえって考えてみる。

「よーしブログ書くぞ!!」
というスイッチを入れなければ記事を書けないのでは、毎度毎度そんなオンオフを行うのだから少し心に負荷がかかる。

「明日は早起きして山寺に行くぜ!!」
というスイッチを入れなければ家を飛び出せないのなら、体だけでなく心も疲れてしまう。


すこしまとまった時間ができたら当たり前のようにブログを書く。
休日はどこに行くかなど関係なしに、普段より早く起きるのが当然。


常に気を張っていろ、というのでもない。常に安定しているということが大切だ。
だからやる気のなさそうな学生が、なんとなーく授業を受けてなんとなーく卒業していく。意欲は低くても学校に通うことが習慣化しているから、モチベーションはむしろ安定した状態をキープし続けているからだ。



だから常在戦場は常在日常なんて言い換えても意味は通るのではないかと思う。
「いつも戦場にいるのと同じ気持ち」ってことは「戦場でもいつもの日常と同じ精神状態」ということだ。


長期スパンのモチベーションに必要なのは心の高揚による「やる気の最大値の上昇」ではなくて、習慣化による「やる気に関係ない最低値の底上げ」、そしてそれが少なくとも意識せずとも継続できるラインまで引きあがっていることだろう。

だから習慣化するまでが一番つらいんです、当たり前の話なんだけど。五月病とか典型例。それは精神的なモチベーションが一か月くらいしかもたないことをはっきり示している。
・・・まあ、だから最大の問題ってそこから習慣化するまでの空白の数か月を、何をモチベーションにしてしのぐかだったりするのだが。これまたいろいろ考えてみたい。