心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

「ドラッグオンドラグーン3 オリジナルサウンドトラック」 レビュー

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DRAG-ON DRAGOON 3 Original Soundtrack


昨日ようやく届いた「ドラッグオンドラグーン3 オリジナル・サウンドトラック」。

ぶっちゃけゲームそのものはクリアしてさっさと売却してしまったものの(「ドラッグオンドラグーン3」全クリ感想とその後。 - 心の雑草)、やはりBGMが素晴らしかったので・・・むしろこっちのサントラがメイン的な。
収録曲は全33曲。思ってたより少ない感じ。

というわけで、中でも特に私がお気に入りのBGMたちの感想とかなんとか・・・。

神降

武器を購入したりミッション選択したりする、メニュー画面のBGM。

ピアノ伴奏のなかに、「ニーア」でもしみじみさせてくれたエミ・エヴェンスさんのボーカルが光る。

曲名通りの荘厳さ、そして静けさ、切なさ、儚さ、いやーこれだよ!!ってな楽曲に仕上がっていて、しばらくこのBGMを聴いていたいがためにメニュー画面から動かず、なんてことも。

空音

DOD3の中で個人的ベストはこの曲。
ストーリー初のキャンプシーンでこの曲が流れてきたときのテンションの高まりは、今でも覚えている。


これまたエミ・エヴェンスさんのきれいなボーカルを、切ないアコースティックギターが支えている。
優しくて切ない、そんな曲。寝る前に聴いたりするのがマイブームで、素晴らしい子守唄である。

ちなみにサントラでは、ゲーム中ではおそらく聴けないであろう「ギター伴奏のみ」も収録されていたりして。これがまたたまらねえんだよ。

クロイウタ

これは曲っつーか歌です。蒼井エイルさんが歌うドラッグオンドラグーン3の主題歌であり、Bエンディングのスタッフロールで流れた(確か)。

世界観をよく表してる歌で、若干鬱になるような曲。それがDODなんだけどね。

守来/アルマロス

ウタヒメファイブの四女・フォウとのAルートバトルBGM。空中に浮かぶ要塞のような召喚獣アルマロスとの激闘が思い出される。

DOD3の特色のひとつに「フィールド曲とモチーフを同じにしながらも、激しいロックアレンジとなったボス戦BGM」が挙げられると思う。

幻想的で狂気のにじむボーカルを、重厚なギターリフと少しテクノ的なサウンドがハードに演出。
個人的にはメロディアスなこの曲、かなり好き。
これに関しては「守来/ゾフィエル」という曲があるけど、断然こっち派。

侵贖/アルミサエル

お次はウタヒメファイブの三女・スリイの操る気持ち悪い人形アルミサエルとの戦闘曲。

この曲はボーカルの歌詞がかなり狂気に染まっていて、たまらない。

オヤスミヤスミヤスミ オオシニ  (眠ってください。死を与えます。)
オヤスミヤスミヤスミ オオサイヤク(眠ってください。災厄を与えます。)
オヤスミヤスミヤスミ オオシニ  (眠ってください。死を与えます。)
ニエドレイニミルコウガン     (生贄を従えた賤しき者達が呪うでしょう。)

気持ち悪カッコいいという素敵ジャンル。

踊呪/エグリゴリ

ガンガン行きます。次女トゥとの戦闘BGM。巨人エグリゴリ2体との戦い。

ストレートなロックという感じで、浮遊感のあるボーカルとの対比が気持ちいい。
こうやってイヤホンでしっかり聴いてると脳みそに突き刺さるぜえ。

友歌/ガブリエル

長女ワンの使役するドラゴン、ガブリエルとのバトル曲。

流れるような前奏から始まると、荘厳なボーカルと中毒性のあるリフが続く。
ともあれゲーム自体は、このガブリエル戦を持って第一部完。

踊呪/ラファエル

ここからが物語的には本当の始まりのバトル曲群。
エグリゴリよりもさらに気持ち良いロックになって帰ってきた!ギターが唸ります。

80年代のハードロックを彷彿とさせるような名曲。
これはDOD3らしくありながら、他の作品にも違和感なく溶け込めそうな絶妙な曲。改めて聴くと相当お気に入り。

友歌/アブディエル

ラファエルが表なら、このアブディエルは裏。
全体的に音が重たいものに変わり、荘厳さの陰の黒い部分が表出したような仕上がり。

おなじモチーフから各々2種類の戦闘曲が生まれているのは聴いてて楽しい。

出蠢/ガルガリエル

きました、ここでようやく五女ファイブ様の戦闘曲をご紹介。

「出蠢/ファヌエル」と比べて格段にダークなアレンジが。たまりませんね。
というのも、確かこの曲が流れるときにはファイブ様はすでに己の力に飲み込まれてゾンビみたいな感じだったわけで、そういうことを反映しての素晴らしい編曲ではないか、という。

侵贖/イズライール

気持ち悪カッコいい曲の、カッコいい重視版。
むしろこっちはアッパーなアレンジでメロディアスになっている。

不思議な感じはそのままにこんなことになるなんて・・・この曲も中毒性高い。

最後の歌

さあ、真のエンディングのラスボス(という名の音ゲー)の曲。

クロイウタから始まり、これまでのウタヒメたちの歌のメドレー、そしてクロイウタで締める。
ゲーム中はね、正直結構イラつく難易度なのであれだったわけだが、こうして歌として聴くとそれなりにDOD3を思い返すことができたりしてね。

ただ今作はそれぞれの曲が良いので、この最後の歌よりもいい曲いっぱい。

This Silence Is Mine

鬼束ちひろが歌うDOD3の主題歌。このゲーム本当に音楽面で豪華。

ゲームを終えた後でこの曲を聴くと、これまた感慨深いものがあって。

ちょっと前に「TRICK劇場版 ラストステージ」を観たことも影響してそうだが。
とにかく世界観にあっていて素敵な歌でございます。



ほとんどボス戦の曲ばかりじゃねえか・・・ただ、それくらいロック系の曲が良かったということでもある。
「ニーア」にはなかった、新しいジャンルの狂気のサウンドたち。それだけでも十分「買い」だ。


DRAG-ON DRAGOON 3 Original Soundtrack

DRAG-ON DRAGOON 3 Original Soundtrack