この総天然色なポスターがじんわりくる「TRICK劇場版 ラストステージ」を観てきた。
モーニングは安くていいやね。
ストーリーはいつものように、上田のところに「東南アジアのレアアースが欲しいから、現地の呪術師のインチキを暴いてくれ」との依頼が入り、ビビった上田が山田を誘って……という流れ。いつも田舎の村に行くところが海外になりましたよーってなお話だ。
今回は笑いのネタがかなりじわーっと来るものが多かった。
「村上商事」という会社の会長が村上ショージだったりとか。
同じ監督だからか、SPECネタもぶっこんでた。
3Dメガネないのに3D映像流したりとか。
「仲間由紀恵そっくりの美人マジシャン」って紹介とか相当メタい話。本人や。
ムッシュム・ラー村とかね。
ストーリーのほうはというと、トリックらしい謎解きが全然なしだったのが肩透かし。呪術師の簡単なマジックを解くくらいなもんで、ストーリーの軸は「山田が自身に流れるシャーマンの血との決着をつけること」だったのかな、と思う。まあその部分も心理描写ペラくて「えっ?そんなあっさり受け入れんのかい!?」てな具合だったが。
ともあれラストシーンが非常にファン泣かせというかね。
やっぱりトリックは「月光」流れないとダメなんだなあと思ったものだ。
いろんなこと解決しないままだけど、終わりは終わりだろう。SPECと違って続きは作れる状態なんだが、おそらく第2部みたいになっちゃうし。
うーん。
面白かったんですよ、それは言えるんだけど。
「SPEC」の時と言い、堤監督ってお話終わらせる時にそこまでのお話の流れとか丁寧に見直してないのかな?とか邪推してしまうんだよなあ。
正直SPECがあんな感じだったから、比較するとずっと良かったです「トリック ラストステージ」。
SPECよりも終わり方も素敵な感じで。
ただトリックという作品群の決着としては、弱いなあというのが正直な感想だ。
そもそもドラマから続く作品を映画でフィニッシュするのが相性悪いのかもな。映画って約2時間の間に起承転結を入れるから、疾走感とか・・・何か、映画独特の感覚が生まれるわけで。
ともあれ、初めから見直すのも悪くないかもしれないな。
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