おはようございます、「げ」です。
「とりあえずやってみろ」
「やってみないと分からない」
「行動力が大切だ」
こういう言葉、聞きあきるほど蔓延していますよね。
これらの言葉を否定するつもりはありませんし、逆に自分もその通りだと思っています。
……ミスリードしていないという前提においては、ね。
上のような言葉、確かに正解であり美しいものなんですが、こういう言葉をバンバン吐き出す「成功者」の一部には、本当に大切な部分を伝えていないパターンがあります。
自分で少し考えりゃ分かる話で、「とりあえずやってみる」「まずは行動」。
これらの“やってみる”“行動”には「準備」が当然のように含まれています。そして得てしてキレイに聞こえる「やってみろ」には、この「準備」が欠落している。
「やってみる」からには「成功への1ステップ」なんです。
「やってみる」=「ぶっつけ本番」を意味しないということが抜けがちなんですよ。少なくとも自分の周りはそう。
どう考えても「やってみよう」⇒「スタンバイ」⇒「本番」が正しい。
そしてここが大事で難しいところなんですが、この準備は完璧までやらなくてもいいという点。
「とりあえずやってみる」ことは、ある種のスリル、危うさに支えられている面があるからです。この「踏み出す気持ち」を積むほど盤石にしてしまうと、ランダム性に支えられた「クリティカル成功」がなくなってつまらなくなる。
だけどNO準備では失敗が目に見えているのです。だからある程度までは下ごしらえをする。
格ゲーだってそうでしょ?
いきなりネットで調べただけのコンボや起き攻めを対人で使いません。ある程度の精度(100%ではない)でできるようになるまでトレモで練習します。
そういうバランス。
それは人によっては50%かもしれないし、80%までやらないと踏み出せない人もいる。
いろんな場面で繰り返し、探っていくしかありませんよね。
では最後に福本伸行作品「闘牌伝説アカギ」から、「キレイ事のやってみろ」を吹き飛ばす名言を一つ。
「進む」ことが強いときもある。
しかし今この状況で強さとは、踏みとどまることだ……